『忘れられた巨人』 - カズオイシグロ

カズオイシグロの小説を読むのは『日の名残り』に続いて二作目だった。どちらも明確に現実のイギリス自身を描いている。日系人だから尚更国家に対する帰属意識が強化されるなんてこともあるのかも知れない。

小説としてはすごく濃厚で、まるで自分の目で見てきたみたいに一つの世界を描き出しているのは流石、その辺の三文小説とは格が違うと思ってしまった。

実際のところ読者に敬遠されるような重いテーマだったのだが、しかし読ませるのがすごいと思う。あとは書くのを控えておく。


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