アイドル好きのアイドル嫌い

ふと思いついたので、短編ですが。

アイドルが人気な理由として「元気がもらえる」とか「勇気づけられる」とか言いますが、この元気とか勇気って何でしょう。実際、曲を聞いている最中はアップテンポな曲に合わせてテンションも高揚することでしょう。しかし、それならEDMさらにアニメソングや音楽ゲームの早いBPMな曲のほうがテンションを高揚させること間違いなしでしょう。

そもそも「元気」「勇気」ってなんだって話なのですが、対象が頑張っているから自分も頑張ろう!!という感情なんですかね?でも、その頑張りって基本結果しか出力されないわけで、過程って見えないんですよね。
(Kpopアイドルのオーディションとかはこの「過程」を見せることでファンを作っているのかなとか思います。)
アイドル以外の例を挙げると、最近ホットな話題で24時間テレビのマラソンでは過程を出力していて、パリオリンピックは結果を出力しているように思えます。この過程を見せるの方が「元気をもらえる」にしっくりくる部分があります。結果に感動するのってなんかモヤモヤするんですよね。メダルを取ったら頑張った。メダル取れなかったら頑張ってない。って言ってるようにも思えて。
そういう意味では、売れないアーティストとかの方が見ていて元気をもらえますよね。言い方悪くなりますが、底辺から這い上がろうともがいてる姿は美しいし、頑張らないとと思わしてくれます。
とは、書いたものの、ここで卑屈な話をすると過程の頑張っている姿を見たとき逆に萎えてしまうんですよね。特に自分より年下の頑張り。Kpopアイドルのオーディションで10代の女の子が泣きながら頑張ってデビューする姿って感動しますけど、その反面こんなに頑張っている子がいるのに俺は・・・ってなってしまうんですよね。努力してないお前の人生が悪いと言われたらそれまでですが。
だから、アイドルが歌うアップテンポでテンションが上がる曲は好きですが、アイドルの人たちを好きになれない。好きになったら自分の人生を否定されるような気がして。

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