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育休が終わったので振り返ってみた

2022/7/29(金) 付で育休が終了して8月から職場に復帰するので、育休について振り返りをしてみます。事例の一つとして共有できればと思います。



Q&A

育休前から時系列で書き起こしてみたら長くなってしまったため、気になると思われる点をピックアップして Q&A 形式で記載しました。

だれ?

ののし” と申します。
普段は Twitter (@nnstt1) に生息しています。

家族構成は?

妻と子供3人 (長男2歳、次男三男0歳) です。
隣家には義父母が住んでおり、建物は別ですが所謂マスオさん的なポジションです。
世帯は別れていますが、核家族というわけではありません。

どんな仕事?

現在は社内システムのインフラエンジニアをやっています。
前職では SIer をやっており、IT 関連の仕事に携わってきました。

育休の期間は?

2022/3〜7 の5ヶ月間、育休を取得しました。

休みとしては上記の期間なのですが、私の場合は変則的で「長男育休:1.5ヶ月、双子育休:3.5ヶ月」といった構成で育休を取得しました。

実際には「出産予定日までは長男育休、出産後から双子育休」という形で職場に申請し、職場のほうでいい感じに育休の切り替えをしてもらいました。

なぜ育休を取ったの?

一番の理由は下の子が双子だったからです。

また、上述の通り長男の育休も取得したのですが、これは妻の入院が理由です。
多胎妊娠の場合、切迫早産等のリスクが高くなります。妻も妊娠25週目で入院することになりました。元々、長男は保育園に通っておらず自宅で育児をしていたため、双子の育休を取るなら長男分も併せて取ることで妻の不在に対応しました。

育休は取りやすかった?

否定的なコメントがなく、育休は取りやすかったです。
これは、世間的にも男性の育休取得が進んでいることの影響かと思います。

育休中の手当てはどれくらい?

長男育休中は手当てなし双子育休中は普段の手取りの 2/3 程度の育児休業給付金を受給しました。

育児休業給付金は育休対象の子供の年齢/月齢に応じて割合が決まるのですが、一歳以上は支給対象外のため長男育休中は完全無給でした。

社会保険料は免除されるのですが、住民税だけは支払い必要があり給料明細の額がマイナスになっていました。

また育休を取りたい?

もし子供ができたらまた育休を取りたいです。
子供の成長を日々感じられますし、生後間もない子供の育児は本当に大変なので円満な家庭を築くためにも。

仕事と育児、どっちが大変?

仕事内容や子供の個性、家庭環境にも依りますが、断然育児のほうが大変だと思います。


育休を振り返る

ここからは、妊娠発覚から育休を終えるまで、を時系列で育休を振り返ってみます。

妊娠発覚

昨年の秋口に双子の妊娠が分かりました。診察には私もカーテンを挟んで同席していたのですが、エコーしてくださったお医者さんの「袋(胎嚢)がたくさんあるねぇ」という言葉を聞いて頭が真っ白になったことを今でも覚えています。

真っ先に思い浮かんだのは「子供部屋が足りない!」ということでした。家を建てて一年余り、子供は二人の計画だったのですが早くも計画が崩れてしまう!、と育児と関係ないところに気が向いてしまいました。

気持ちが落ち着いてから、ようやく育休のことについて考え始めました。長男出産時に私は育休を取らなかったのですが、仕事から帰ってきたときの妻の疲れ具合をみて、そして夜中のお世話を経て、育児の大変さを思い知りました。そのこともあって、双子が産まれたら育休を取ることを考え始めました。世間の流れもあってか、職場では男性の育休取得がじわじわ増えていまたので、一ヶ月程度の育休は問題なく取れると踏んでいました。

しかし、子供が産まれてからの一ヶ月というのは新生児期のみ。大変な時期であるというのは間違いないが、新生児期を越えたから楽になるというものでもないだろう、我が家に至っては新生児が二人増えることになるのだから新生児期以降も育休が必要だ、と考えて期間を増やす方向で調整しました。仕事との兼ね合いもあり、双子が産まれてから三ヶ月育休を取ることにしました。

妊婦健診を受けるなかで、双子出産はリスクが高くなるため早期入院になる可能性があることを告げられました。元々、妻が育休を取って在宅で長男の面倒を見てくれていたので、入院になった場合のことも検討が必要になりました。

保育園に預けることを考えましたが、コロナの影響で閉園しているところばかりでした。隣家に義父母が住んではいるものの、保育園代わりにずっと預けることも不可能でした。また、入院にならずとも臨月に長男の育児は難くなりそうだったので、あらかじめ私が長男の育休を取ることにして、妻が入院となった場合にも対応できるようにしました。職場には「産前の長男育休:一ヶ月」と「産後の双子育休:三ヶ月」の2つを相談するようにしました。

双子妊娠時、仕事では大きめのプロジェクトが動いており、私はインフラ側の主担当でした。一般的には安定期に入ってから妊娠報告 & 育休相談することが多いと思いますが、育休を取ればプロジェクトを抜けることになるため、また、妻入院によって育休の開始が前倒しになる可能性があるため、妻と話し合って早めに上長へ報告 & 相談することにしました。

上長は育休期間に驚きはしつつも快く了承してくれました(少なくとも私は感じました)。上長への相談からしばらくして、プロジェクト関係者への報告と引き継ぎを始めました。早めに相談したこともあり、引き継ぎは滞りなく済んだと思います。ちゃんと引き継ぎできていたかは復帰後のお楽しみではありますが……。

妻入院

育休相談後、引き継ぎをしながら日々を過ごしていると、妊婦健診の通院先を地元の病院から大学病院に移ることになりました。様体次第で入院、という状況でしたが、まだまだ大丈夫だろうと通院していました。

しかし、年を跨いで1月下旬、急遽入院が決まりました。妊娠25週目でした。想像よりもかなり早く入院が決まったため。とても慌てました。

そして職場のほうへ連絡し、長男の育休開始を前倒す調整に入りました。しかし、「前倒しになっても3月から」と話を進めていたため、2月の丸々一ヶ月間は義父母に(義父はまだ仕事をしていたので実際は義母一人で)日中の長男の面倒を見てもらうことになりました。

まだ育休は始まってませんが、この一ヶ月はとても大変な時期でした。日中に長男を見てもらっていますし、夕食も作っていただきました。しかし、仕事と家事、朝と夜の子供の世話、週末は洗濯物を受け渡しに病院往復、これらをこなすのは精神的にも体力的にも辛かったです。

育休開始

なんとか2月を乗り越え、3月がやってきて育休が始まりました。仕事がない分、楽に過ごせるだろうと考えていたのも束の間、四六時中子供と一緒にいることの大変さを身に沁みるほど思い知りました。

義父母との会話はあるものの話相手は子供だけ、そして有り余る体力を消費させるための外遊び・散歩・公園通いで、やっぱり精神的にも体力的にも消耗していきました。そして、当然自分の時間も取れず、それによるストレスも溜まってきて、まさに負のスパイラル状態でした。

長男が乳児のとき、私が仕事から帰ってくると妻はいつも疲れ切っていました。当時はアパート暮らしで周りには話し相手がおらず、ずっと乳児の子供と二人きり。自分が同じような状況になって初めて、妻の経験した辛さを知ることになりました。今思えば、長男のときも育休を取って負担を分け合うべきでした。

長男の育休は終始このような状況でした。

出産

4月になり、予定日よりひと月早く出産することになりました。コロナ禍ということで立ち会いは不可能でしたが、手術室から出てきて病室に行くまでの間、保育器に入った子どもたちの顔を見ることができました。

早産だったため子どもたちは NICU に入ることになり、妻も10日ほど産後の入院がありました。その期間、長男を見ている私のほうの生活は大きな変化はありませんでした。

妻が退院すると、病院に残った子どもたちに母乳を届けるため、片道1時間の病院に通う日々が始まりました。妻は産後のダメージもあるうえ、昼夜関わらず3時間毎の搾乳をしていたので、家事や長男育児は私メインでした。とは言いつつも、私にとっては気の知れた妻が帰ってきてくれたことは精神的にとても助かりました。

双子が退院するまでは、そんな生活を過ごしていました。

双子育児

4月下旬、双子が退院して双子育児が始まりました。

双子育児の大変さは想像を越えてきました。特に夜中の授乳が際立っており、3時間毎の授乳が二人同時にやってきても大慌て、ズレてしまうと全く寝れず、という悪夢も見れない日々でした。

それでも、一番大変とされる乳児期はほとんど病院で過ごしていたので、まだマシなほうだったのかな、と妻と話したこともあります。

5月まではそんな生活が続いていたと思いますが(既に記憶が曖昧)、6月くらいからは徐々に授乳間隔も空いてきて、私にも余裕が生まれて自分の時間を取れることが増え、精神的にも良いリズムが出来てきました。睡眠時間を割いて自分の時間を作っていたので、体力的にはあまりよろしくはなかったですが。

この頃から、育休が終わってからどうするか等を考え始めました。やっぱり、余裕がないと次のことは考えられないですね。

6, 7月はとても充実した育休期間だったと思います。長男の語彙力が爆発するなど、たくさんの成長を側でみることができました。双子もだんだんと表情が出てきて、手を見つけ、声を出して笑い出すところを見ることができました。また、長男の幼稚園を検討するため訪問したり、双子の検診や予防接種など、育休を取っておかないとできないことをたくさんできました。

とても名残惜しいですが、これにて育休を終えて、8月から職場に復帰します。


最後に

ここまで読んでいただいてありがとうございます。
今回初めて育休を取ったので振り返ってみましたが、本当に取って良かったと思います。

育休を経て、「育休を取りたい人が気軽に取れる」社会になってほしいと思うようになりました。人それぞれ環境が違うので、「誰しも育休を取るべき!」というスタンスではなく、まずは自分の身近な人が育休を取れるよう、育休を推進していきたいです。


余談:双子が産まれて知ったこと

胎児のこと双子や三つ子と呼びますが、正式には「双胎」や「品胎」と呼ぶようです。
そして、「〇胎」の〇に入る漢字は、辺に囲まれた箇所が「口(くち)」を表していて、胎児の口の数が2つだから「双」、3つだから「品」という風に漢字を当てているらしいです。
知ってました?

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