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私は鈍行列車でいい。


私の大好きな青春バスケ漫画
赤髪の不良主人公が高校からバスケをはじめて、全国の強者たちを相手に才能を開花させていく物語。

とにかく大好きな、心を熱くさせてくれる名作なのですが、今回はこの作品の魅力を語りたいのではなく。

この中に出てくる、主人公の信じがたい成長速度について。

他のバスケ部員たちは、ほとんどが中学からバスケ部だったり、幼い頃から自宅の庭で父親相手に1on1してきていたりするわけです。
そんな中、この主人公は高校から。
しかも、最初はバスケがしたかった訳でも好きだった訳でもなく。
そんな主人公が持ち前の才能や、恵まれた環境(熱い先輩やライバル・優れた指導者など)によって、全国大会でも活躍する選手になるわけです。


中学校の頃の私は、ただただ、個性的な登場人物や試合の展開を楽しんでいました。
大人になり、漫画からも遠ざかりつつあった私が、この漫画を思い出したのは気づいてしまったから。

自分が仕事のできない人間だって。
(名誉のために言っておくと、できないわけではなく、自分への期待値が高かったということ。私は普通のはずです。笑)
(というか、学生の頃って自分の能力が高いか低いか気づく状況にもないというか、考えもしないですよね?)
(あれ?考えない時点で私はできない子だったのかも?)

とにかく、仕事をしていく中で気づいてしまったのです。
自分の能力について。
特別頭の回転が速いわけでも、斬新なアイディアが思いつくわけでも、センスがあるわけでも、高いコミュニケーション能力があるわけでもないって。

でも、悲観したりはしませんでした。
私には向上心があること、真面目さがあることにも気づいていたから。

というわけで、私は主人公にはなれない
けれど、自分なりに成長していこうと、小さな決意をしたのです。



冒頭の漫画の中で、主人公の成長速度を新幹線に例えた描写がありました。
なぜかそのシーンが私の中に残っていて、ふと、「私は鈍行列車なんだ。」と思ったのです。

各駅停車しながら、ゆっくりと、でも着実に前に進んでいく。

もしかしたら、これは一種の逃げなのかもしれない。
一緒に働く人や、雇う側からすれば、もっと必死になって少しでも早く成長して!って思うかもしれない。

でも、手を抜いているわけではないんです。
私なりの精一杯でその時その時に向かい合ってはいるんです。
他人と比較して変に焦らず、やる事をやって確実に成長していくので、暖かい目で見守ってください。
と、宣言した入社3年目頃。

それから5年ほど経った今の私。
指導係を任されたり、コンテストで受賞したり、内勤ながら契約をとってきたりと、少しは会社に貢献できているのではないかと自負しています。

とは言ってもまだまだ未熟もの。
これからも、自分なりのペースで成長していきます。


ちなみに、私には今新たに学びたいとがたくさんあります。
これからはこのnoteという場で、各駅停車しながらも前に進んでいくわたしを発信していきたいと思っています。

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