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アイデンティティを探して~アクセサリーをお迎えした話~

こんにちは。豆腐です。

先日アクセサリーを購入しました。今回は購入に至るまでを記録しておきます。11月の月報と重複する部分もあると思いますが、ご了承ください。


はじめに

自問自答ファッションの教えでは「アクセサリーはアイデンティティ」。
私にとってのアイデンティティは、間違いなくピアスだ。
私はピアスが大大大好き!私の顔はピアスなしでは完成しない。高校を卒業してから、ボディピアスにハマって両耳に穴をあけまくった。
歳を重ねるにつれボディピアスは控えめになり、代わりにファッションピアス(ボディピアス界隈では、つけっぱなしにできない細いポストのピアスをこう呼ぶ)をつけるようになった。数年前まで、耳たぶにバカでかいピアスをゴリゴリにつけていた。ピアスは大きければ大きいほどいいと思っていた。キャセリーニが大好きで、プラスチックや金属の大ぶりなピアスを好んでいた。
最近はシンプルなものを好むようになったけど、健康診断の時以外、ピアスを着けない日はない。

ネックレスも好き。ピアスを優先しつつ、服とのバランスと見ながらネックレスも楽しんでいる。

そんなわけで顔周りのアクセサリーは得意だが、腕まわりのアクセサリーは不得意だ。ブレスレットや指輪はなんだか煩わしく感じてつけていられない。時計もあまり太いものは外したくなってしまうので、ベルトが細めで、文字盤も小ぶりのものを選んでつけている。

そんな私が指輪に興味を持ったのは、イメコンを受けたからだ。
昨年、各種イメコンを受けてみて、自分には盛り耐性がなく、シンプルなファッションが似合うということが分かった。しかしシンプルなファッションは寂しくなりがちで、アクセサリーが必須ということを学んだ。特に布が少なくなる夏はアクセサリーがないと上半身がのっぺりしてしまう。
そこで、昨年の夏、指輪やバングルに挑戦してみることにした。手周りのアクセサリーに慣れていないので、高価なものを購入してもつけなくなってしまったらもったいないと思い、スリーコインズや某激安通販でいくつかアクセサリーを買ってみた。
アクセサリー一つでコーディネートの印象が変わるのが面白かった。アクセサリーをつけすぎても私の場合はクドくなってしまうらしく、バランスが難しかった。自分の盛り耐性の限界が分かったので、これはこれでよい経験だった。

ただ、安いアクセサリーは有名ブランドの模倣品も多いのだ。アクセサリーに疎い私は、エルメスやセリーヌやジルサンダーの有名なデザインの模倣品をうっかり買ってしまい、げんなりすることもあった。
安いアクセサリーもいいけれど、ちゃんとしたものも手に入れたい。その思いは、自問自答ファッションに出会って強くなっていった。

出会い

アクセサリーに詳しくない私が唯一憧れていたブランドがトムウッドだった。おしゃれなセレクトショップの、ガラスケースに入っているおしゃれな指輪。あの高そうな指輪のブランド名は『トムウッド』というらしいぞといつしか知った。

昨年の12月頃に新宿ルミネのエディションに立ち寄り、トムウッドの指輪を横目に「可愛いな、いつか試着したいな」と立ち去ろうとしたところでふと思った。
いつかって、いつだ…!?
ええい、今だと思い切って店員さんに話しかけた。そのときキャバンのワンピースを着ていたことが、店員さんとの会話のきっかけになった。

指のサイズを聞かれたが、トムウッド独自の、58とか46とか聞き慣れないサイズ展開で、それらが何号なのかが全く分からなかったので「一番大きいサイズで…」と店員さんに伝えた。
私はとにかく指が太い。店頭で何気なく指輪を試着してみて、外れないかも…と焦ったことは数知れず。日本のレディースサイズの指輪は15号までの展開が多いが、私の指で15号が入るのは左手の中指のみ。
店員さんが出してくれたのは56というサイズだった。日本だと16号程度らしい。トムウッドの56は私の左手の人差し指にぴったりだった。もっと太いサイズもあると言われたが、58(18号)以上になるとメンズ向けになるらしく、トップのサイズも大きくなり、さすがに大きすぎでバランスが悪かった。あと単純に18号までいくと、私の指にはさすがに太く、どの指にも合わなかった…。

一番気になっていたデザインはトムウッドの代表的なシグネットリングの、ブラックオニキスだった。しかし実際につけてみると私には少し強すぎた。シルバーと黒のコントラストが強く、指輪だけが浮いているようで、明らかに馴染んでいない。
次に試着したのはトップが白のマザーオブパール。トップの石の色が変わると印象がガラッと変わった。ややレディライクで可愛い印象になる。
シルバー色は少し物足りず、ゴールドはピカピカしすぎでいて私には華美すぎた。
意外にもしっくり来たのは、シルバーのボディにトップがゴールドのつや消しのもの。コントラストも強すぎず、手元にいいアクセントになる。アクセサリーはゴールドとシルバーのどちらもつける私にぴったり。

だが、これが一番価格が高かった!ブラックオニキスとマザーオブパールは6万円ほどで、ゴールド×シルバーは8万円越え…。冬の賞与が出たあとだったし、思い切って買ってしまおうかと悩んだが、指輪初心者に8万円はハードルが高かった…。その日は買わずに店をあとにした。

それから、2023年3月に自問自答ファッション教室を受けた。その際にトムウッドのリングが欲しいけど高くて迷っていると言ったら、ガールズから「お金は作れます!働けばいいんです!」と言われ、ハッとした。
※記憶が曖昧なので正確な言い回しではないかもしれません

そうだよね、お金は作れる。幸いなことに、私の口座には8万円以上入っているし、買えないわけじゃない。憧れているなら買ってみればいいんだ。
ガールズとあきやさんに背中を押してもらった。

迷う

だけどそれからも購入する決心がつかなかった。だって8万円もするんだよ!?我が家の家賃より高いじゃないか。先日までスリーコインズで買った指輪で、指輪に慣れる練習(?)をしていた指輪初心者なのに、はちまんえんって…。

そんなこんなで迷っているうちに季節は変わって春になってしまった。
5月に新宿のスーパーエーマーケットに行き、もう一度トムウッドのシグネットリングを試着した。そのときに接客してくれた店員さんがすごくいい人だった。
指輪をつけた私に、店員さんは「ネイルとも合っていますね!」と言ってくれた。店員さんの言う通り、そのときの私の赤いネイルとゴールド×シルバーの色合いがぴったり似合っていた。

こんなにも欲しいものがはっきりしていて、しかも似合っているのに、私はバカな考えに至った。いきなり大物に行かず、もう少し手頃な指輪を迎えて慣らしていけばいいんじゃないか。そう思ってしまった。自問自答ファッションに考えに反していると今なら分かるのに、その時はそれがいいと思ってしまったんだよなぁ…。

そしてトムウッドの他にも気になっているブランドで試着してみた。
一つは、eteのロウブラウンゴールドというシリーズ。思ったよりコーティングの輝きが強く、私には似合わなかった!PDナチュラル、華美になるアクセサリーが苦手だとことん実感した…。

もう一つは、TENだ。
TENにはメッキを施していないシルバーアクセサリーが多い。武骨な雰囲気のリングが多く、どのデザインもかなり好き。太いリングが多いのも私向きだと思った。指の骨が太すぎる故に華奢なリングは存在感が消えるというか「アクセサリーつけてる意味あります?」状態になってしまうので…。

TENで気になったリングはこちら。

前述したとおり、私の指はものすごく太い。しかも太い指輪だと、号数を上げないとはまらない場合が多い。
TENの指輪の展開は15号までで、15号がぴったりはまるのは左手の中指のみ。このリングを買うとしたら、15号を左手の中指につけるという選択肢しかないのだが、そうすると今後トムウッドを迎えて左手の人差し指につけた場合、隣同士になるのでぶつかってしまう。
右手の中指、人差し指には15号なんて入らない。薬指なら細い号数が入るのだが、薬指に指輪をつけるというのは、何だか深い意味がありそうに見えてしまわないか…?両手にたくさん指輪をつけているなら、薬指に指輪があっても気にならないかもしれないが、今までまったく指輪をつけてこなかった人がいきなり薬指に指輪をつけていたら…!?私が気にしすぎなのかもしれないが、薬に一つだけ指輪をつけるのは抵抗があった。

ならピンキーリングならどうだ!と思い、買おうと思ったのがこちら。

ピンキーリングを試着してみて気づいた。私は小指も左右で指の太さが違う。ピンキーリングを買うにしても、左右のどちらにつけるか決めないといけない。左手につけるなら、迎える予定のトムウッドとの相性やバランスを見ないといけない。じゃあ右手につけるか…?

夏の間、TENで何度も試着した。それこそ伊勢丹に行くたびに試着した。
でも、そのうち気づいてしまった。
私、もうトムウッドを迎えるつもりでいるじゃないか。
TENを試着しながらも、トムウッドとのバランスや相性を考えているじゃない。メインを決めずに、添え物(TENに失礼)を購入してどうするんだ。トムウッドを軸にコーディネートを決めないとダメじゃないか!!!!

ついに購入

9月。トムウッドを自分への誕生日プレゼントにしようと思い立ち、スーパーエーマーケットに向かった。今日こそは買うぞと意気込んでいったのに、マイサイズのリングはなんと売り切れていた!
店員さんにエディションにあるか聞いてみると、トゥモローランド系列店には一斉に入荷するので他店でも品切れているとのこと。せっかく気持ちを奮い立たせて行ったのに…。
入荷連絡をお願いしてその日は退店した。

11月某日、ついに入荷の連絡が来たのだ。正直、入荷はもっと先になると予想していたから心の準備がまったくできていなかったが、ここで買わなかったら、「買うのは今じゃない」とか「夏は指がむくむから人差し指に入らないかもしれない」とか、色々理由をつけて先延ばしにしてしまいそうだと思った。他のセレクトショップでも扱っているが、最初の試着はエディションだったし、スーパーエーマーケットの店員さんによくしてもらったから、できればトゥモローランド系列の店で買いたかった。
入荷連絡の翌日にスーパーエーマーケットに行ってみると、マイサイズは一点しか残っていなかった!もしかしたら入荷数が少なかったのかもしれない…。トムウッドのリングは個体差があるので、できれば複数をつけ比べてみたかったのが、在庫が一つしかなかったのでそれは無理だった。
ぐだぐだ悩むのはやめよう!と思い、形式的に試着して、すぐに購入した。

買ったときは緊張もせず、帰り道でも心は意外と平坦だった。帰宅して指にはめてみてやっと購入した実感が湧いてきた。トムウッドが鎮座している左手を見ながらニヤニヤ笑った。やっぱりこれは私のものだと強く感じた。

そういえば、トムウッドのコンセプトについて全く調べないまま購入してしまった!自問自答ガールズとしてあるまじき行為…!
というわけで、購入後にトムウッドのデザイナーさんのインタビュー記事を読むこととなった。

10年前、ジュエリーのデザインはとてもフェミニンなものが多く、ジュエリー自体がフェミニンなものだと考えられていました。でも、私自身は一女性として、ジュエリーにもっとマスキュリンな要素を加えたかったし、男性も身に付けられるブランドにしたかったんです。いつも言っているのですが、トムウッドは私の分身みたいなもので、私の中にある男性的な部分だと思っています。今ではトムウッドというブランドは、それを通して私の思いやパーソナリティを伝えてくれる代弁者のような存在になりました。

「トムウッド」のモナ・ヤンセンが語る 日本を第2の地に選んだ理由、全てに通底するサステナビリティ


まずデザイナーさんが女性だとは知らなかった!デザインもユニセックスだし、男性的なブランド名だったから男性だと思い込んでいた。
『トムウッドは私の分身みたいなもので、私の中にある男性的な部分だと思っている』という言葉にグッときた。
ブランドコンセプトや成り立ちを知り、自分がトムウッドに惹かれた理由がようやく分かった。ブランドのことをよく知らずに買ってしまったけど、今の気分にも、私のコンセプトにもぴったりはまるブランドだったのだ。
やっぱり私、トムウッドが好きだ~~~~~!!!!

おまけ

まだ数回しか使っていないのだけど、早速トップに傷がついた…。もしかしたら傷がつきやすい素材なのかもしれない。愛用者のブログなどを見ていると、みな傷も味として楽しんでいるようだ。
会社にもつけていってみた。タイピングの際に重さを感じたが、慣れれば大丈夫だった。右手にお守りをつけているような気分になれた。

すっかりトムウッドに魅了されてしまい、早くも二つ目を迎えたくなっている…!次にお迎えするなら、右手の小指につけたいかな。
トムウッド以外のブランドのリングも試着してみたい。私の場合、全部の指の号数が違うから、全体のコーディネートを考えて選ばないといけない。

二つ目を買うとしたら、青山にオープンしたトムウッド直営店で買ってみたいな!

マイリング越しに、青山の店舗をパシャリ。
オープン当日に行ったらすごく混雑していたので入店を断念した。いつか中に入ってみたい。

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