見出し画像

UK : Loyle Carner

HIPHOPといったらUSでしょ
彼に出会う前までの私はそう思っていた。

90年代特有の太いドラムループが好きで、
サンプリングの魅力に惹かれ、
聴き漁っていた。

そんな時に私は友人からの勧めで
Loyle Carnerという
ラッパーに出会った。
彼はサウスロンドン出身
USのHIPHOPしか知らなかった私が
初めて、UKのHIPHOPに出会った瞬間だった。
JAZZYな心地の良いビートに語りかけるような低いフロウは耳の中にすんなりと入ってきてたちまち耳の中を侵食していった。
USのHIPHOPとは違うUK独特のお洒落さ
を音の中に感じた。
言葉で表すのは難しいがCOOLという感じだ。

いままでの私はHIPHOP=自分自身の強さだったり、反骨心を表現する音楽だと感じていた。
差別への反抗だったり。
貧しい生い立ちで金持ちになってやろう。
女やドラッグなど
そういったことが表現される事が多い。

しかし彼は逆だった。
自分の置かれている状況ありのままを語る、リアルを語る。
それがHIPHOPの魅力の一つだ。
その根本は変わらない。
彼は自分自身の弱さを語った。
家族の問題だったり、お金がないなど
日常的に起こっている悩みなど
彼の曲がすんなり入ってくるのは
強さとは逆の弱さを歌っているからだと思う。

自分の弱さを見せて優しく語りかけるような
フロウをJAZZYなビートに乗せる。
USのHIPHOPにはないUK独特の乗せ方だ。

この曲を聴いた時に私は新しいHIPHOPに
出会ったと感じた。
USとは全く違うアプローチ方法に
胸を震わせ、何度も繰り返し聴いた記憶がある。

HIPHOPを聴くにあたってこの出会いは
非常に大きな出会いになった。
新しい概念を与えてくれた。
HIPHOPの幅が広がった瞬間だった。

私は人と音楽の話をするのが好きだ。
音楽の話で自分を知ってもらえたり
相手のことも知ることができる。
新しい出会いができる。
さらに新しい世界が広がる。
Loyle Carnerも友人との会話で
出会ったアーティストだ。
自分の感性と、人の会話を大切にして
無限にある音楽をできる限り聴いていきたい。

最後に個人的になりますが
私の周りには音楽の話をしてくれる人が
たくさんいます。
色んな音楽に出会わせてくれる
周りの人たちに感謝をしたいです。
ありがとう。

HEYHEY

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?