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村上龍 : 5分後の世界

最近、電車の中で本を読むようになった。

最初に読んだのは村上龍5分後の世界

題材は、第二次世界大戦で日本が、敗戦を
承認せず闘い続け、地上はアメリカ、ロシア、 中国などの領土になり、混血の人々がいる。
その地下に日本人の国アンダーグラウンドと呼ばれている場所がある、という世界線だ。

この本の中にワカマツという音楽家が出てくる。その、ワカマツという男に私は心を打たれた。
闘いが絶えないこの世界で、ワカマツは
一兵士である傍ら音楽家でもある。
闘いが絶えず、人が死ぬというのが当たり前の地獄のようなこの世界線の中で、彼の奏でる音楽が人の心を動かすシーンがこの本の中で多々出てくる。

私がこの本の中で、1番印象に残っている
文がこのワカマツの登場シーンにある。

「敵にもわかるやりかたで、世界中が理解できる方法と言語と表現で、われわれの勇気とプライドを示しつづけること、それが次の時代を生きるみなさんの役目です…」

この言葉は今の私の心に刺さった。
私はやり続けることだったり表現する
ということが少し苦手だ。

この文で、まず表現をすること、間違っていても、下手でもいいからまずは表現をしなければ 何も始まらないということ。
何かを始めるということは非常に力を使うことだ。そしてそれを表現するというのは、
もっと力を使うことだ。
この段階で諦めてしまう人は私も含めて
日本人に多い気がする。
そしてそれを、プライドと勇気をもって
やり続けるということが人の心を動かすの
に大切な要素だ。

発信力と、継続力この2つが今の私に
欠けている部分だと
音楽も、本も、文章も、絵画も、彫刻も、
服飾も、言葉もそうだ。
フォーマットはなんでもいい。
自分をもっと表現したいと感じた。
そんな作品でした。

最後にワカマツという音楽家が始めて
登場した時に弾いていた曲です。

ドビュッシー / 版画

この本を読んで今、感じたことを書きました。
また、次読んだ時は違う感想を持っていると思うのでいつになるかわからないが、この本を読んで
また感じたことを書きたいと思いました。

HEYHEY

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