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びぎ~ン

駅で血を吐いてうなだれたおじさんがいた、私は一歩も歩みを止められなかった、助けられなくてすみませんって思いながら、私だって本当に切羽詰まっていたから、そのおじさんは身体的に死ぬかも知れないけど私は精神的に死ぬかも知れないからBEGIN聞いて生きることをギリギリで続けてたのに、また申し訳なく思って辛くて、でも辛がれば許されると思っちゃう安易な私もいて、そんなこと世界堂で布買ってたらすぐ忘れちゃうし、ロールキャンバスにつけてもらった持ち手がちょっと低くてバランスを崩しながら速足で駅まで急げば汚いおじさんとおばさんの熱いキスをみる事になり吉田拓郎の全部抱きしめてが流れた。全部抱きしめてが転調したら、自分の中のゴミみたいな、不毛な、好きな人のこととか、全部均された。何も困ることは無いって思うのが困る。

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