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「あそbeじゅつ」No.1マグネットテクスチャー・しごといろ

児童福祉の「しごと」。

先日、この記事に書かせていただいた現場へ、

久しぶりに遊びに行きましたー。

現場の主任さんを、ポスターにしたくて。

下町の放課後等児童デイサービス。

こころよく引き受けてくださり、
ありがとうございます。

管理者の主任さんにLINEして、久しぶりに、

ふらっと、遊be~に行きました。

※noteで音楽聴きながら記事読めるのいいですよね、文章×DJ的選択。もうnoteって音楽なのでは?いや、ある種の空間デザイン?

この記事はパプリカを流したいと思いました。

米津玄師さんの音楽ってすごいですよねー。パプリカも、どんな子もノリノリになりますし、ほんとみんな。大人でも、強度行動障がいの特性をお持ちの方も、一撃でニコニコになる場面あって。音の魔法。

音楽ってほんと凄い。

パプリカ、

まだ東京オリンピック前で、コロナで世の中が変わる前、

放課後の子ども達みんなでパプリカ踊りましたねー。練習しましたよね、夏休み。

ポスターのモデルの主任さん、
ダンスがすごくて

みんなにダンスを教えてくださってます。

今回は、夕方6時過ぎだったから、子ども達は1人しか残ってなかったけど、1人でも会えて嬉しい。小学生の女の子、ちょっと大きくなってるのにビックリ。あたりまえのことではあるけど。

昔は、お母さんが夕方、迎えに来られる時間になって、帰る時間だよ、支度してーエレベーター乗るよーとみんなに声をかけられても、

床に座り込んで、床ナメようとしたりイタズラしてたのに、今じゃすっかりお姉さんっぽくなり、すんなり準備して帰路についていた。

イタズラしなくなってるー。
あれれー。


お姉ちゃんになったね
(イタズラする姿勢も好きですが)。

彼女、とても成長したんですよ。

と、主任さんに最近の様子を教えていただいた。

子ども達の成長スピードすごいですよね、

成長と変化。

本来、子ども達だけでなく、

誰もが成長と変化の可能性を「常に」持っている。

社会福祉実践の価値前提をまとめたブトゥリムという学者は、

「人間の成長変化の可能性」、、

それを「信じること」を、

社会の中で取り組まれる福祉実践の前提となる価値であると述べていますが、

現場にいて、目の前の人をみていて実感します。

かけがえのない人間の心の、、その人が成長変化していく可能性を信じること、

信じあうこと。

ケアのしごとのカッコイイとこの1つ。ほんとカッコイイ。

人間らしさとは何か?


ケアのしごと全てに共通する哲学的な問いかけかも
しれませんね。

(障がい福祉、高齢者福祉現場のしごといろの記事。みんな最高にカッコイイです)。

人間、生命の成長変化の可能性。

変幻自在。
いつだって、
変化する自分、

変われる自分を、

信じること。


放課後等児童デイサービスへ、遊beに行った帰りには、同じ建物内にある障がいある方のグループホームにも行って、

昼間は福祉工房に通う、このグループホームの皆さんともアート活動をさせていただいた、 

東京都の文化プロジェクトも一緒に取り組んだ、

ここのグループホームの皆さんとも再会し、久しぶりにお話。変わらず、みんな元気で良かった。

昔の時間に、つかの間、、もどれましたね。

放課後もグループホームも、無添加ホールケーキをお土産にした。オススメなのだ。美味しく食べてもらえたら幸い。

では、児童福祉現場のカッコイイ人、

放課後等児童デイサービスの管理者・主任さん。社会福祉士&精神保健福祉士。ダブル福祉士さん。

東京都の文化プロジェクトも一緒に取り組んだし、子ども達と一緒にさまざまなアートで遊ぶ取り組みもさせていただいた。その時、いつも支えてくださった現場の仲間。

ダンサーで、めちゃくちゃリズム感が凄い、洋服も趣味で、いつもおしゃれなイケメン主任です。

かえりの時間帯の申し送りの後ろ姿。

チームで情報共有することの大切さ。

ソーシャルワーカーの主任さん

日々、本人やご家族、
職員の相談に乗ってくれる、

激務の中でも常にそれぞれの事情に

配慮してくれるソーシャルワーカーの鏡。

放課後等児童デイサービスの
しごといろ。

子ども達の想像力ってすごいですよね。

なんでも、どんな場でも「あそんじゃう」というか。

私も子どもの頃、誰に見せるわけでもなく、いろんなキャラクターを紙に描いて、

それをハサミで切って人形遊びをよくしてました。

ほんとはレゴやゲームが欲しかったけど、母親がその辺きびしくて、なかなか買ってくれず、

けど、いま思うとすでに出来上がったもので遊ぶより、

自分でキャラクターを描いて
(両手が剣とか銃になってるキャラとかもう、とんでもなキャラクターを小学生の頃とか描いてましたね)、

想像力に任せて、いまより遥かに自由だったと感じます。

想像の余白で、いろいろあそんじゃう。

あそびの中から生まれる「かたち」や「色」。

子ども達のアートは
「あそbeじゅつ」

子どもはあそぶのがしごと

一度は聞いたことのあるワードですが

「あそぶ」というのは、子ども達の自然な姿ですかね、

本質的に、自然な存在の、あり方として。


「あそbeじゅつ」。

自然美の花。


放課後等児童デイサービスで、

この主任さんにアートのアイデアをたくさん相談して、
取り組ませていただいた。

また、さらに

児童福祉のテーマで現場感覚について、

保育士のことばも書きます。

私の母が保育士で、保育園の仕事の話を毎日のように、子どもの頃からよく聴いていましたが、 

最近の現場感覚での変化や、ケアのあり方でよく話に上がることをきくと、

アレルギー症状等の食事場面の意識や、発達障がいを持った子へのケア、この2点の意識の高まりが特に近年、昔と比べても変化の大きい部分として上げていました。

食事の場面への多様な対応は、物凄く高い緊張感のなかで、シビアに考えられていますよね。

食べること、「食事」のあり方は人間の尊厳に深く関わると考えます。



たまごとかゴマとか、アレルギーや嚥下機能等、様々な要因に基づいて、個別の食形態の対応はもちろん当然あるわけですが、

やはりアレルギーは特に怖いですが、児童福祉の現場における食事の場面だと、

まだアレルギーがあるかないか、それが正確には分からないことも場合によってはあり、、難しい場面はかなり多いようです。

アレルギーというと、「食べる」ことへの配慮に注意が向かうのはもちろん当然ですが、

アレルギー物質が身体に触れたりしても、アレルギー反応が出ることの意識もかなり重要らしく、

つまりは、その日の昼食に

(最近は保育園では「給食」という言葉を使わないと言いますね、「給食」ではなく「食事」と表記する)、

ゴマを使った料理が例えば出ていて、ゴマアレルギーのある子の食事がゴマなしで別の味つけで提供だったりしますが、

しかし、他の子は昼食でゴマ食べてたりもするわけで、当然ゴマとか一粒ぐらいはテーブルとか、床に落ちる可能性はけっこうあるわけですよね、

子ども達はテーブルの上にあるものを口に入れてしまうことも十分に考えられて、、

食事だけでなく、その日のオヤツにゴマ使ったものが出る可能性とかもありますし、

ゴマは、食事やオヤツのあとになんて一粒ぐらい落ちてたり、かなりあり得る話ではないですか、どこに転がってくか分からないし、

だから、食事のあとの「掃除」とか、あと自分達の手をよく洗うとか、そうした対応を現場の職員は徹底していると。

もちろん、掃除も手洗いもあたりまえのことではあるけど、、シビアに意識高く取り組む必要性のあることで、みんな神経使っている。

社会福祉士&精神保健福祉士の放課後等児童デイサービスの主任さんも、

常にご家族等からの電話相談をたくさん受けていて、ほんとに日々様々な背景に苦労されてて、疲れきってた。

けど、この主任さんほんと優しく、どんな話にもまずその気持ちに理解を示してくれて、そして人の話をとにかく傾聴してくださる人。

受容と傾聴、理論としては知っていても出来てない福祉士も多い中で、ソーシャルワーカーの鏡のようなケア。毎日ほんとに凄いです。心から尊敬します。

子ども達の福祉を考えること、物凄く大切な、日本の未来を作る視座ですが、

北欧の政治とかでは、制度がどうこううんぬんの前に、子ども達に「この町のなかでどんな音が鳴っててほしい?」とか、政治家が子ども達に聴いたりすることもあるらしいですよね。

子ども達に、感覚的に、この町どうあってほしい?と。

どんな音や、かたちや色や、味や匂い、肌触りがあってほしい?と。

感覚的に町の政治のあり方を聴く。

政治がそういうとこから始まるって、凄く本質的だなと感じます。

この町の、この場所に、この時間に、どんな音が鳴っててほしい?って。どんな色や形があってほしい?

そうだ、市民は政治に関わる際に「五感的DJ感覚」で、選挙に参加できるみたいなのどうでしょう?

わたしはこの町にこんな音楽があってほしい、と。選挙というか、選曲する。

日本の社会保障は「国民皆保険・皆年金」
のような言い方をしますが、

感覚的な社会保障作りにおいては、
市民=DJとか。

「市民皆DJ」みたいな。

市民がキュッキュキュキュッと回してく政治。
DJ民主主義(仮)。


私だったら、町の中には水のせせらぎが流れていてほしいです。カロカロ、ユルカロと。身体で体感する町の風景に、新鮮な変化、みずみずしさがほしい。

子ども達の「あそび」も、みずみずしいですよね、子どもの頃はいつも、なんでも新鮮。

子ども達が遊んだりイタズラする姿を見て思い出します、子どもの頃の感覚。

身体感覚に基づいた想像力、みずみずしいあそび感覚、

砂場をスコップで掘って、水を流して川を作った、水の流れを作って遊んだ、

砂場のあそびは私の最初の「庭づくり」だった。泥の川だけど、最高に楽しい。泥だらけになってあそぶ、

背丈の同じ草木、目線に飛ぶチョウチョ、いろんな昆虫とかに夢中になった子どもの頃。

「センスオブワンダー」。

有名な本のタイトルでもありますけど、子ども達の、その素晴らしい、ふしぎへの感性。

その本質は生命のみずみずしさ?


子どもの遊びはセンスオブワンダー、

「あそbeじゅつ」。

(遊be美術)。

色々現場感覚や背景について書きましたが、

この記事の最後に、放課後等児童デイサービスの主任さんと共に取り組んだ、子ども達とのアートについてもお伝えします、

センスオブワンダー。

冒頭の記事の、

これは「音」がテーマでしたが、

ここで、この記事で紹介するのは、

「かたち」と「色」、「触覚」と「イマジネーション」がテーマのアート。

現代アーティスト日比野克彦氏の『想像する家』(大地の芸術祭)と、

コピーライターでクリエイティブディレクター等も様々務める澤田智洋さんの「マイノリティデザイン」「ゆるスポーツ&ミュージック&(いまはアートも)」、

この尊敬する方々のアイデアに影響されて数年前に作った、

放課後の子ども達とあそんだアートワークショップというか、お絵かき&庭作り、

ボードゲームというか、

私の最初のマイノリティデザイン(当時はまだこの概念がありませんでしたが)を少し紹介します。

ここでご紹介した主任さんと取り組んだ仕事なのだ。

じつは他にもめちゃくちゃ開発しまくってますが、

今回はこの磁石を使った「あそbeじゅつ」
を。


あそび×be×美術。

デザイン式コンセプト。

(日比野克彦氏『想像する家』)×(澤田智洋さんマイノリティデザイン『ゆるスポーツ』『ゆるミュージック』誰もが楽しめるスポーツ・楽器)×(モホリナギ『触覚板』)×(日本庭園『枯山水』)

=磁石を使った『あそbe美術』。

磁石をすえるデスクトップ枯山水でもあります。

この制作プロセスを、

さらにマックス・エルンストの
シュールリアリズム技法
「フロッタージュ」で
1つの絵画的ビジョンにしてみます。

フロッタージュ=テクスチャーを擦り出す。

※この家の壁に磁石を貼ってアート、デザインが描かれてます。

✖️

※澤田さんのゆるスポーツやゆるミュージック、障害攻略課のアイデアも凄すぎます。

01 平たい磁石をハサミでカットします

02 鉄板やホワイトボードに01でカットしたマグネットを思うままに貼ります。
磁石がくっつく平面は全てどこでもキャンバスになります。
磁石でテクスチャーを作ります。


03 完成したら紙を重ねて、
パステル(またはダストレスチョーク)や
クレヨン(またはキットパス)を
使って、

作ったテクスチャーをフロッタージュ(擦り出し)します。

(書いてて思いましたがデュシャンのレディメイドやマティスのカットアウトの側面もありますね)。

※画材はほとんどダイソーで手に入ります。
※キットパスやダストレスチョークは日本理化学工業株式会社さんが開発した画材です。
障がい特性を持った多くの方が働く職場でもあります。

安全にどこにでも描けて、筆圧弱くとも色が出やすい。
ラクガキがコンセプトって素晴らしいですよね、
キットパス。

どこでもキャンバスにしちゃう。

上記プロセス03をパステルで出力してみた作品。


※キットパスでやろうとしたら、部屋が本と画材で散らかり過ぎてて見つからなく、、、。

キットパスやクレヨンだと形がこれより少し明瞭になります。

しかし、パステルでフロッタージュをすると粉の色が混ざってどんどん色が変化していくので、
面白くずっとやってる現場の方もいました、

化学の実験のように色の変化が自分で作った形と共に楽しめます。

ダストレスチョークとはコンセプトが異なりますが、
パステルの美しい色彩も魅力的ですね。


これは私が実験用に作った磁石枯山水と
そのフロッタージュですが、

そう、
ご存知『ワニツムリ』です
(5秒前に命名)、

ポケモンで言うならば水・電気タイプです、
テラスタルはフェアリーかな
(ポケモンやってませんが)。

こんな感じで子ども達と「あそbeじゅつ」。
あそび×be×美術。

冒頭で紹介した小学生の女の子は、ペットのワンちゃんをこの「あそbeじゅつ」で描いてましたー。

あと、もう動き回って、毎日大騒ぎの高校生のO君、
特別支援学校に通う高校生のO君とも、この「あそbeじゅつ」で描いてて、この時はちゃんと机に座って描いてるんですよねーしかも凄く独創的な抽象画を。

子ども達の絵好きすぎる。

子ども達ともそうだし、昼間・福祉工房に行ってるグループホームの皆ともやってました。展示会とかはまた別のグループホームでさせていただいたり。

さらに、グループホームのみんなにハサミでカットしてもらったマグネットのパーツを、放課後の子ども達が自分の作品作る際に使ってもらったり、

「マグネットシェア」というか、ハサミで磁石をカットして「イマジネーションシェア」するというか。

澤田さんの凄まじいアイデア、ボディシェアリングロボット『NIN_NIN』の「シェア」の発想から連歌連想して。

自分で作った「かたち」、画材のシェア。

「あそbeじゅつ」

子ども達だけでなく大人も楽しいですよー、

澤田智洋さんのゆるスポーツ、ゆるミュージックの展開を観て、日比野克彦氏の作品観るなかで、アートでも澤田さんに習って同じように出来ないかと漠然と考えていたんですが、

現場でグループホームで生活する女性と一緒にアート作品作りやってた時に、

この方は片手の麻痺があり普段車椅子に乗って生活されてるのですが、

片手で絵を描いてもらってて、描いてると紙が動いてしまって、なかなか上手くいかず、どうしようかと考えてたときに、

ハッと繋がった、、。

日比野先生の『想像する家』の壁のマグネットみたいに、模様を、デザインを、ワンタッチで貼って作れたら、と。想像する家をスマホみたいにコンパクトにして。

これなら下の紙も動かない、貼って位置をレイアウトすることで自分のイメージ、ビジョンを表現することもできる。

「誰もがアート表現」「誰もがデザイン」。

この「あそbeじゅつ」なら、みんな自分のイマジネーションで、平面のデザインパターン作成できるので。

誰でもアーティスト、デザイナーに。

みんなデザイン的な、作品すごいのたくさん作って下さるんですよ。

そして、澤田さんのゆるスポーツゆるミュージックみたいにアートとして出力してみる=エルンストのフロッタージュか、版画技法を活用する。

なので、この磁石枯山水、マグネットテクスチャーボードかなり汚れてますけど、

パステルクレヨンでも出力できるし、アクリル絵の具で版画もいけます。

浮世絵っぽくもできる、その人作成のデザインパターンでもいいし、浮世絵を幾何学でデザイン構成して版画にして刷ることもできる。

版画バージョンはグループホームの皆さんとやってましたね、幾何学浮世絵みたいにする。

どっちもやってるから写真の磁石枯山水はかなり絵の具やパステルの粉だらけだけど、このワニツムリ君がいつも私のイメージ実験に付き合ってくれたのです、、。

デジタルも大好きですが、
当然、アナログ美術も大好き。

アナログで絵を描くことの方が多かったりする。
あそbeじゅつ01。

磁石枯山水・マグネットテクスチャー。
(仮)


実践しまくってて、作っていただいた作品100枚以上ありますが、

今度、にじ屋のみんなとも作品作りしたい。

にじ屋でリサイクル品の磁石ゲットしたし。

誰でも楽しいから、「しごといろ」でポスターにさせていただいた方にも遊beでアート&デザイン作品作ってもらって、

しごといろで抽出した、その人のシルエットのテキスタイルパターンとして、さらにデザインさせてもらっちゃう。

というわけで、
主任にもやっていただきたい、
こんど近いうちにまた行かせていただきますー。


このような開発ができたのも、放課後の主任さんのお陰、いつも話を聴いてくれて、やってみましょう、と言ってくれる。子ども達のためになる可能性があるならと。

目の前の人と同じ方向を向いたケア、

ソーシャルワーカーとして、
また管理者としても心から尊敬します。

読んでくださった方、ありがとうございます。感謝です。

こんごも、
この主任さんのさらなる「しごといろ」や、

児童福祉、障がい福祉、高齢者福祉現場のカッコイイ人の姿を伝えていきたいと思います。

次は「しごといろ」のコンセプトを展開しつつ、現場のカッコイイ人に、

今回の磁石枯山水や他にもたくさん開発した「あそbeじゅつ」を、やってもらって、

出来上がったデザインパターンやアート作品をポスターに反映させ別のデザインパターンのポスターも作りたい、

ケアとアートを掛け合わせた取り組みを継続していきます。


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