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kintonehive松山まとめ

月を跨いじゃいましたが先月のkintonehive松山のまとめです。
松山となっていますが会場は内子町というところにある内子座、松山駅からも結構離れているので、往復の公式バスツアーが開催されるという異例のhive!

前回hive松山登壇の愛媛バスさんのバスで
お昼は豪華にゆうぼくさんのお弁当
ご飯の後は応援うちわ作りのワークショップ

徳島県神山町役場の角南さん

実はkintonehive福岡に来られていた角南さん。afterhive交流会で、エントリー迷っててどんなイベントなのか見にきましたとのことだったので、猛烈プッシュしました。移動時間かかりすぎるから松山の参加はギリギリまで保留してたけど、来ることを決めたのは角南さんの登壇確定があったからです。
そんな角南さんは一般企業から役場に出向して業務改善を行っています。
デジタルのインフラが整っているのでサテライトオフィス等を誘致しているのに役場内の業務はアナログだらけ。業務を変えていけることに気付いてない人が多かったそうです。
地域包括支援スタッフの話は患者に寄り添うという本来業務にもっと注力したいという医療や介護現場ともリンクする話でした。
また、請求ファイルのデータ取り込みのように複雑なカスタマイズをしているアプリにおけるデータがおかしいときのレコードコメントでのやり取りもkintoneらしさをうまく活用しているいい事例でした。
角南さんが業務改善の取り組みを続けていくことで、相談すると改善できると気付く人が増えてきただけでなく、自ら改善に取り組む課も増えてきた。
改善の中で3つのポイント
・困りごとよりもストレスに注目
・客観視が必要
・現場が主体
住民のために改善を自ら行える職員を増やしていきたいとの締めでした。

住野工業株式会社の吉田さん

kintone導入の経緯のところで、あるあるの本人以外知らないファイルやファイル自体の行方不明だけでなく、定期削除で消えるメールデータという恐ろしいワードがブッ込まれてました。
社内でkintoneを扱える人を増やすためにアソシエイト試験対策の動画やテキストを用いた社内学習会だけでなく、クラウドユニバーシティも受講したとのこと。こういった教育にちゃんと投資できるってホントに羨ましい!
しっかり基礎力をつけた上で、まずはデータベース化しやすいものからアプリ化。
経理部長である自分の決算業務が属人化していることに気づき、これを5W1Hがわかるように日報化し、他のスタッフでも決算業務がわかるように。
基礎をしっかり押さえているからこそ、基本機能ではどうしても足りない部分をkrewシリーズやKANBANで補っているのは流石の一言でした。
そんな吉田さんのkintone活用の工夫
・業務内の5W1Hを理解しアプリに反映
・業務でスペースを分ける
・レコードのコメントやスペースのスレッドのようなコミュニケーション機能を活用

農業生産法人ミヤモトオレンジガーデンの中島さん

中島さんは乃木坂46の大ファン、肩に掛けているタオルも推しグッズでした。
家族経営の農家としてではなく組織として経営していくために、
・人財育成に注力
・データを元にした農業の実践
農業を教えてくれる方は素晴らしい方が多いが、経験や勘に基づいていたためデータ化が必要だった。
GlobalGAPの考え方を知り、認証を受けようと取り組んでみるも大量のエクセルファイルと手書き帳票。しかもこの取り組み自体、理解しているのは社長と自分だけで全員の自分事となっていなかったので温度差が。
そこでkintoneを使いペーパーレス化&見える化を行い、みんなと共有できるように。と取り組んだものの、なかなか現場の職員はkintoneを使ってくれない。(そうやってうまくいかないときも乃木坂46の歌が奮い立たせてくれたそうです)
3年経ったある時、社員が自分でkintoneのデータを検索して問い合わせしてきたとのこと。アプリを利用する理由とデータを入力・分析することがどれだけ大事かわかったことでkintoneを使うことが日常化し、GAP認証のための取り組みが全社のものになっていった!
そんな中島さんはGAP認証のためにテンプレート化したMOG-GAPシステムで農業界全体の活性化に貢献したいという熱い野望が!!

株式会社FISTBUMPの河本さん

法律事務所のDXをする会社で、河本さん自身のミッションとしては「”人だから、人らしい仕事をする”という風土を創る」とのこと。
タイトルに「会社を再建」とあるように、一度廃業寸前まで行ったそう・・・。人、モノ、金と全てを失い、残ったのはクレーム。
当時やっていた業務フローの問題点は、
・ストックすべき情報をチャットなどのフローで処理していたので抜け漏れが生じる
・営業と開発でお互いの業務が見えていない
・顧客単位で情報を管理していたので社内全体での業務状況が見えない
チームで仕事をしている「風」で、生産性が低かったとの振り返り。
そんな状況を立て直したのはたった2つのアプリ!社内全体のToDo管理アプリとそれを関連レコードで紐づけた顧客管理アプリ。
これによって入社半年のスタッフでもクライアントとしっかりやり取りができるようになったそうです。
構築のポイントは、
・最小限の要素で構築(文字列複数行に色々打ち込む)
・文字列複数行に入れていたものを分析して細分化しフィールドに分ける
・追加した機能が現場に馴染まない場合はキッパリ利用をやめて代替案にトライ
「生産性や業務効率化を図らないと苦悩しかない」という、一度ドン底まで落ちたからこその含蓄のあるまとめでした。

檜垣造船株式会社の吉井さんと喜多さん

IT経験のない総務でシステム担当の吉井さん、総務の入職担当でIT嫌いだった喜多さんたちの会社はほんの5年前までないない尽くしの超アナログ。
一部の人にしかPCが支給されていない、情報が共有されていない、そもそも情報共有のツールもない。
でも、現状維持バイアスの強い人が多く、なかなか改善ができない。
2018年の経営体制刷新で変わっていく契機に!と思ったがそれでも抵抗勢力が・・・。対策として取ったのは以下の3点。
1.丁寧に段階的に(一年かけて、マニュアルもしっかり作った)
2.kintoneを使わないといけない状況に(稟議書とか)
3.部門間共有が必要なものをkintoneアプリ化
ここまでやっても変わらない「デジタル拒否軍団」もいたが、社内の「当たり前」は変わっていて、自分達が多数派だと思っていたのに気付けば社内の少数派となっていた。
情報の共有、水平展開に力を入れ、またkintone管理の属人化を防ぐために各部署にIT担当を配置!結果、いつの間にかペーパーレス化が進んでいた!
第三次kintone革命として、基幹システムなどとの多重管理の解消にも取り組んでいるとのこと。
檜垣造船が感じた業務改善に必要なこととは「明確なビジョン」と「最適なシステム」。明確なビジョンそれを実現するのにkintoneがちょうどよかった!

地域企画「kintone大喜利!〜2021 hive 松山 その後〜」

2021年に登壇された玉野さん、白井さん、森川さん、戸田さんの4人で玉野さん司会の笑点形式(もちろん座布団の増減もあるよ)w

1)hive登壇後一番大きな変化は?
戸田さん・モバイル端末の利用も増え、外で全て作業を完結させるように変わった(経費もかかるがその分回れる現場も増えて売上もアップ)
森川さん・kintoneを引っ張っていく人が自分以外にも出てきた(自分がいらなくなった)
白井さん・kintoneの業務改善とかけて円周率と解く、その心は終わることがないでしょう。登壇時は自社の事例だけだったが、今は他社さんとも連携するようになった。

2)これからkintoneで取り組んでみたいことは?
白井さん・総理大臣とかけてkintoneと解く、その心はどちらもにんき(任期・人気)があるでしょう。製造部の現場にもkintoneを浸透させていく(ハンディターミナルを使っていたのをRFIDタグリーダーで読み取ってkintoneへデータ登録)
森川さん・アプリ設計の部分を自分が管理していたのを他の人でもできるようにしていく(どのくらい期間がかかるかは自分の情熱次第)
戸田さん・賃貸マンションのリフォームのやりとりの対応をリフォーム業者にkintoneへ入力・参照してもらうようにして、自社のスタッフが現地に行く必要を減らしたい

3)kintonehiveに挑戦したいと思っている人にエールを!
白井さん・簡単な台帳から作ってみるといい。デジタル化の第一歩を作ることで務改善するきっかけになる。そのプロセスをhiveで話してほしい。
森川さん・仲間を増やしていくこと。なんでも入れられるようなアプリを作ってからデータとして整えていくといいと思う。
戸田さん・システムを使う現場の思いを受け止めてあげて、その人たちと楽しく仕事ができればアウトプットにつながると思う。

振り返り配信

kintoneエバンジェリストのなかじさんとの振り返りトーク

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