組織の、発表というお願いがありました

「エホバの証人という理由で理不尽なめに遭っていたら教えてね。なるべく早くね。組織から連絡しても良いように連絡先を書いておいてね。長老は内容を変更しないで、手心を加えず送ってね。」
(意訳)

エホバの証人という理由で理不尽なめに遭っている人が現実にいたって、宗教2世を虐待してきた人、している人が組織の指導のもとにいた、あるいはいるという事実がそれで相殺されるわけでは無いんだが。

被害者ヅラが出来なくなってきているんでしょうか。それともそうやって少しでものらりくらりしようという魂胆でしょうか。

早くということは期限があったり、切迫したりしている状況でしょうか。

組織から連絡出来るようにということは、組織にとって都合の良い話は組織と当人ですり合わせて何かの書類に載せて証拠としてどこかに提出したいということですよね。多分そうですよね。調査が入って組織がでっち上げていたり改ざんしていたりすれば、バレる可能性があるという事でしょうか。

いつも謙遜になりなさいと言われ、できていることよりできていないことを「したいと思うでしょう」と圧力をかけられ、その他のことはほったらかしにされて金と財産を巻き上げられているだけの承認欲求に飢えているエホバの証人なら、信じている組織を守るためにお力添えになりたい、組織が自分に構ってくれるということが嬉しくて経験を送るかもしれないですね。

信者向けに何か周知するための情報集めだったら、ここまで言う必要は無いと思います。

今まで経験を書いて送らせる時、長老が組織に忖度して改ざんしていても良かったということでしょうか。改ざんを暗黙のうちに圧力をかけてやらせてきたような物言いだとわたしは聞いていて思いました。

そんなことをして、宗教2世問題でエホバの証人の虐待を世間に訴えている2世の子供だった方々や弁護士さんたち、その問題に取り組んでおられる行政の方々が虐待問題を、「エホバの証人は加害者ではない、パーフェクトに被害者だ」と言ってくれると本気で思ったのでしょうか。

わたしは組織がこれからも何があろうともお家芸の「新たな光が輝き、理解の調整が発表されました」&「都合の悪いことは全部信者のせい」「無かったことにする」「無視」「『容認していません』で逃げ切ろうとする」そして「シラを切り通す」をあくまでもいつまでも発動して、被害者ポジションを死守するものだとばかり思っていました。

自分たちは加害者ではありません、ホラっわたしたちこんなに可哀想なんですよ、ねぇ見て見て、と言うように積極性を打ち出そうとしてくるとは思っていなかったので発表を聞いてしばらく虚無に陥っていました。

「虐待は容認していません」なんてどんな個人でも組織でも大概そうなんじゃないでしょうか。虐待している人でも、自分が加害者であっても気づいていなくて容認していない人は多いと思います。容認していなくてもいじめは起こります。それをあえて言う意味がわたしにはわからなかったです。

統治体の指導の元、謝れないからそう言ってすり替えているように見えます。だって悪いのは神ですものね?導いている神の言う通りに自分たちはしているだけだから、謝らなくて良いんですものね?謝ったら賠償問題とか、法人の取り消しでしたかね?などに発展するという刷り込みが統治体にはあると思います。お金、資産がこれ以上減るのは組織としてなにがなんでも避けたいでしょう。信教の自由が保証されていても、財産にこだわる組織です。

被害者の方々が「賠償問題にするつもりはない、ただ謝って欲しいだけだ」と言われたとしても組織は信じないでしょう。自分たちが嘘をついているなら、周りの人間もみんな嘘をついているように見えて疑心暗鬼になるからです。

「虐待を容認していない」を初めて聞いた時にはポカンとしました。「虐待を容認しています!」なんて言う宗教がどこにあると言うのでしょうか。

今回の発表を聞いて思ったのが案外エホバの証人の組織は感情的で、アピールするんですね、ということです。

組織のトップの方たちってエリートなんでしょう?もっと格好つけかと思っていました。

どこをどう考えたらこの対策で被害者ポジションでいられそうやと思ったんやろ?雁首揃えて会議して、統治体に相談という名のご指導をありがたく頂いてるんやんな?捻り出した答えがこれってお粗末過ぎん?あの手紙をみんなで読んで誰も反対せんかったん?

しなければならない情報収集は、「組織内で」どんな虐待があったかや、どの程度の期間あったか、どんな悪影響が及んだか、及んでいるかなどを調査すべきではないでしょうか。

なんだか一周回って「信者におかしいと一切思わせないような、焦りを悟らせないような別の、エリートならではの方法を編み出してもっと頑張れ」と思いました。