カメレオンの眼*24

いつもより濃いめのメイクと、お気に入りのシャツを纏う。両手には指輪を三つ。
雨予報を確認した私は、髪をまとめてバームを念入りに付けた。

休日、自分が切り替わる感じを柔らかく覚え始めた。
二面性を持ち合わせる。なかなか面白い。

宣言したくせに滞っていたエッセイに集中しようと外に出る。
ここまで怒濤の日々が続いていた、生活の、心の余裕が文章を綴っていたのだと感じる。それだけ充実していたのだとも思う。

明日は初めての給料日。
励もうという気持ちは続いてゆくから、今日は好きに過ごすことにした。

油そばをすすって、作業のためカフェへ入る前に。目星を付けていたビル、吸い込まれるように古着屋へ入店。
気さくな店員さんと話していると、私が憧れている女性と面識があるというので驚いた。これだ、という一着を購入して店を出る。

私は香りに敏感である。手元からは良い匂いがしている。
きっとあの古着屋のものだろう。また行こう。

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