カメレオンの眼*3

先日のうどんが頭の片隅にあって、昼下がりをさらに下がった15時、昼食を食べていない口にも夕食を心配する頭にも丁度良いだろうと、足はうどん屋へ。

注文を受ける女性店員は
真っ直ぐな眼差しでこちらを見ていた。

店の外にあったメニュー表を念入りに確認して
注文を頭の中で反芻していた私は、
少し緊張してしまって、注文を暗記している
にもかかわらずメニューに視線を落とした。

きちんと注文ができたようで安心、
肉が乗ったうどんにありつくことができたのである。

しかも子どもの頃に好きだった、塩豚が乗ったうどん。
最近は行っていないというだけで変わらず好きな味だ。

母の買い物に付き合った後の、
スーパーのフードコートを思い出す。

最後に母と出かけたのはいつだっけ、
帰り道にコンビニのコーヒーを飲むのが
二人で過ごす日のお決まりだった。

目の前の仲良しおばあちゃん二人組を見ていて少し目が潤む。私はおじいちゃんおばあちゃんものに弱い。

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