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ただそばに居てほしいだけよわかる? 『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(ネタバレ)
名探偵コナン 100万ドルの五稜星毎年の恒例行事であり、特にここ数年は日本映画にとって特大コンテンツとなりつつある劇場版名探偵コナン。
コナン映画は毎回オリジナル脚本の物語で、基本的に原作で描かれていること以上は物語を進めない、というのがルールになっているものの、この「基本的に」のラインがだんだん曖昧になってきている気がする。
コナン好きで原作追ってて、劇場版を観ない人なんていないよね?という作り
2024年3月に観た映画
3月に映画館で観た映画の記録。
テルマ&ルイーズ 4K
学生の頃だったか、初めて今作を観たときはラストに衝撃を受け「なんでこんな悲しい話作ったんだろ」と思っていたが、これは女性版のアメリカン・ニューシネマがやりたかったんだなと今なら腑に落ちる。
○○&○○って人名タイトルとか言わずもがなの終わり方とか、凄くニューシネマ。
開始早々、アメリカの広大な大地の映像とともに流れるのはハンス・ジマーが手
2024年2月に観た映画
いつも通り、内容・展開についての記載があるので注意。
ボーはおそれている
アリ・アスターはいつも「すべては最初から運命で決まっていた。仕組まれていた。どう抗ってもあがいても無駄だ」ということを描いてきたが、今作でもそれは同様。
そして、母親からの呪縛という部分はミュンヒハウゼン症候群の短編も思い出したり(最悪なトイ・ストーリー3)。
Jewish motherという言葉があるくらいで、あの母
2024年1月に観た映画
1月に劇場鑑賞した作品。
内容に踏み込んで書いてある部分もあるので、ネタバレ注意。
PERFECT DAYS
あらすじだけ読んだ時は、低賃金で働く清掃員を天使のように描いて「貧しいけれど、これはこれで幸せ。これが私の生きる道」っていう映画だとしたらちょっと都合が良すぎるファンタジーじゃありませんかねと思ったものの(どうもTOTOが絡んでるっぽいし)、実際に観てみるとそう単純な物語でもなく。
2023年に観た映画&ベスト映画
まず、2023年の映画ベスト10。
ベスト10と言いつつベストワンは確定で、あとは順不同で好きな作品。
新作・旧作は関係なしで、映画館で観た映画から選んでいます。
2023年のベストワン
カード・カウンター
観終わったとき「今年のベストワンはこれで決まりだろうな」と思ってそのまま変わらなかった作品。
傷を負ったひとりの男の深い部分に触れる、とてもポール・シュレイダーらしい作品。
俳優の演技、
2023年11月に観た映画
11月に観た映画の感想。ネタバレ有。
ゴジラ -1.0
山崎貴監督が、ゴジラという巨大なフォーマットを使いながらも自らの集大成的作品に仕上げた力作。
自分は『ALWAYS 三丁目の夕日』とか『永遠の0』とか映画としてそんな好きじゃないけど、決してネタにされていい作家ではないと思うので(ネタにされていい人なんていないが)、この完成度でゴジラ作品を作り上げたことで、また評価が変わってくると思う。
2023年10月に観た映画
※全体的にネタバレ注意
不安は魂を食いつくす
37年という短い生涯ながら、計40本以上の作品を残したドイツの映画監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー。
新作『PERFECT DAYS』の公開が控えるヴィム・ヴェンダースやヴェルナー・ヘルツォークらと並び<ニュー・ジャーマン・シネマ>の代表格と称される彼の作品を映画館で観る機会ができたのは嬉しい。
ロマンチックな話だが、2人の前にはいくつもの
2023年9月に観た映画
アル中女の肖像
「ウルリケ・オッティンガー ベルリン三部作」特集上映にて鑑賞。
ここまでひたすら登場人物が酒を飲み続ける映画も珍しい。
主人公は歌うことはあっても、ほとんど言葉を発することもない。
酒を飲む。グラスを割る。荷物をぶちまける。鏡を濡らす。
彼女はなぜこんな状態なのか?彼女の行動原理は?
観客はつい考えたくなるものの、特に意味や理由はないのかもしれない。
男同士がひたすら飲み交
2023年8月に観た映画
8月に映画館で観た作品の一部。
ネタバレ注意。
バービー
字幕版で鑑賞。
個人的にバービー人形には縁がなく、家にはなぜかCOMME CA DU MODEの15周年記念で作られたリカちゃん(コムサの制服・黒ニットとチェックスカート、小さい男の子(誰?)が入ったやつ)があって、貴重なものだから下手に遊ぶなよというプレッシャーをかけられていたことを思い出した。
バービーが自らの存在意義について問う
2023年7月に観た映画
7月に映画館で観た新作映画。
映画の具体的な内容について記載する部分もあるので、ネタバレ注意。
岸辺露伴 ルーヴルへ行く
原作はだいぶ前に読んでいて、かなりうろ覚え。
どこまでが原作に忠実で、どこまでが映画オリジナルの要素なのかも忘れていたが、やはり本物のルーヴル美術館を映画館の大画面で見ることができたのは嬉しい。
日本映画、劇場版になって張り切って海外ロケしたら残念な感じになる問題が時々ある
2023年6月に観た映画・演劇
それなりに内容について触れて書くと思うので、一応ネタバレ注意。
aftersun/アフターサン記憶・思い出をめぐる物語。
多くを語ることのない作品だが、ひとつひとつの描写が心に深く染み込んでいき、人によっては、または鑑賞のタイミングによってはかなり引きずってしまうだろう。
最初に書いておかなければならないのは、淡いフィルム調の画の中で男性と女の子が笑っている優しいポスターのこの作品だが、精神的に
2023年5月に観た映画
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
ジェームズ・ガンほど、自らの過去の失敗に向き合っている作家もなかなかいないのかもしれない。
『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』に引き続き、「子供に酷いことをするやつは問答無用で許さん!」という強いメッセージを感じ、作中で登場人物が言う「失敗してもまたやり直せばいい」という言葉は、まるで自分自身に向けた言葉のよう。
トロマ映画出
2023年4月に観た映画
アカデミー賞ノミネート・受賞作品に配信限定作品に、春は新作が目白押し。
コナン映画は記事を既に書いているので除く。
最初におまけとして、ドラマシリーズの作品をひとつだけ。
リハーサル -ネイサンのやりすぎ予行演習-
現在U-NEXTでのみ観ることができるドラマシリーズだが、その衝撃的な内容からじわじわ話題になっているこの作品。
『エブエブ』の監督ダニエル・クワンも、本作を2022年のベストに