経口カプセルによる糞便微生物移植のヘリコバクター・ピロリ感染リスク
経口カプセルによる糞便微生物移植のヘリコバクター・ピロリ感染リスク
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36805882/
Anne Karmisholt Grosen et al. Clin Microbiol Infect. 2023.
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引用
概要
目的 経口カプセルによる糞便微生物移植(FMT)により、Helicobacter pyloriがドナーからレシピエントに感染するか否かを明らかにすることを目的とした。
方法は以下の通りである。H. pyloriのスクリーニングを主に行っていない糞便ドナーのコホートにおいて、連続した便サンプルをH. pylori stool antigen test(SAT)によりレトロスペクティブに分析した。その後、H. pylori SAT陽性ドナーから提供された糞便を受け取る前後に採取したレシピエントの便サンプルを分析し、レシピエントが抗生物質とプロトンポンプ阻害剤を使用したことを記録した。すべての便サンプルは採取時に凍結され、使用時まで-80℃で保存された。
結果 40人の糞便提供者のうち13人(33%、95%信頼区間(CI)20%-48%)がH. pylori-SAT陽性であった。これらの陽性者のうち,5名のドナーは26名のレシピエントに実施された28回のカプセルベースFMTに糞便を提供し,FMTの前後に便サンプルを採取した。FMT後中央値59日(7-84日)において、レシピエントはH. pylori-SAT陽性ではなかった(0%、95%CI:0%-11%)。
結論 経口カプセル型FMTによる健康で無症状のドナーからレシピエントへのH. pylori感染は、信頼区間の幅はあるものの、発生しないことが確認された。
著作権 © 2023. Elsevier Ltd.により発行された。
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