人気の甘味料がDNAを損傷することを研究者が発見
人気の甘味料がDNAを損傷することを研究者が発見
1998年にFDAに認可されたスクラロースの摂取が、さらなる健康被害をもたらすことが新たな研究で明らかになった。
特集SUGAR
エイミー・デニー
2023年6月2日
ビガースモラー
1998年に米国食品医薬品局（FDA）が承認するまでに110もの安全性試験が行われた人気の無糖甘味料スクラロースに関する新しい研究で、この人気成分には規制当局が考慮すべき毒性があることが判明しました。
この研究で明らかになった健康と安全に関する新たな知見によると、スクラロースは、スレンダというブランド名で販売されていることもありますが、「遺伝毒性がある」、つまりDNAを破壊することがわかりました。これは、5月29日にJournal of Toxicology and Environmental Health誌に掲載された研究で明らかになった他の非難すべき証拠に加えられたものです。スクラロースに関する長年の自主研究により、食品添加物許可証に記載された当初の主張の多くが崩れ去りました。
スクラロースがDNAにダメージを与える仕組みは、代謝の過程です。甘味料が消化されると、スクラロース-6-アセテートと呼ばれる代謝産物が形成される。しかし、製品自体にもこの化学物質が微量に含まれていることが判明しています。今回の研究結果とこれまでの研究を総合すると、スクラロースがさまざまな健康上の有害な問題に関与していることがわかります。
"こんなことは許されない。遺伝毒性化合物を食品に混入させることはできません」と、本研究のcorresponding authorであるSusan Schiffmanは、The Epoch Timesに語っています。"私は、これが今日FDAに提示された場合、彼らはそれを承認しないだろうと思います。FDAに提出された当初の主張は、事実と異なるのです。どうして見逃されたのかわかりません。"
オリジナルのテスト
卓上砂糖の約600倍の甘さを持つスクラロースは、飲料、焼き菓子、ガム、ゼラチン、冷菓など15の食品カテゴリーで使用されています。 FDAはウェブサイトで、生殖・神経系、発がん性、代謝に関する研究を検討し、スクラロースの安全性を決定したと述べています。また、FDAは、糖尿病患者への影響について、ヒトの臨床試験を検討しました。
また、許可証では、遺伝毒性について評価し、"いくつかの遺伝毒性試験で弱い遺伝毒性反応を示した "と述べています。しかし、発がん性の証拠はなかったとし、"これらの慢性発がん性試験の結果は、発がん性の可能性についてのより直接的で完全な試験であるため、遺伝毒性試験で認められた結果に優先する "と続けています。
ノースカロライナ州立大学とノースカロライナ大学チャペルヒル校の合同生物医学工学科の非常勤教授であるシフマンは、研究の多くは、生物濃縮のために脂肪組織をチェックしない、曝露から離れた間隔で血糖値をチェックするなど、研究の実施方法に欠陥があったと述べています。
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"効果がないように研究をデザインすれば、効果もない "と彼女は言った。
新しいエビデンスの軌跡
この新しい研究は、シフマンが過去数年間に行った研究を含む、他の研究を補強するものです。
2018年、彼女のチームは、代謝されずに単に消化管を通過すると主張したスクラロースが、スクラロース-6-アセテートという代謝物に変換され、スクラロースを最後に摂取した2週間後にラットの組織にとどまる脂溶性化合物を発見した。今回の研究では、ヒトの血液細胞をこの代謝物にさらし、遺伝毒性マーカーをモニタリングするin vitro実験を行いました。
「また、スクラロース-6-アセテートは、スクラロースが消費され代謝される前であっても、市販のスクラロースから微量に検出されることがわかりました」と、ニュースリリースで述べています。
"このことを考慮すると、欧州食品安全機関は、すべての遺伝毒性物質について、1人1日あたり0.15マイクログラムという毒性学的懸念の閾値を設定しています。私たちの研究は、1日1本のスクラロース入り飲料に含まれる微量のスクラロース-6-アセテートが、この閾値を超えることを示唆しています。そしてそれは、人々がスクラロースを摂取した後に代謝物として生成されるスクラロース-6-アセテートの量を考慮に入れてもいない。"
これまでの研究でスクラロースと腸の健康との関係も示されていたため、研究者らは腸の細胞も代謝物にさらし、酸化ストレス、炎症、発がん性に関連する遺伝子の活性の増加を観察し、摂取による大きなリスクを示しました。
さらに、スクラロースとスクラロース-6-アセテートの両方を腸上皮組織に暴露すると、"リーキーガット "と呼ばれる状態を引き起こすことが判明しました。
"基本的に、それらは腸の壁をより透過的にする。化学物質は、腸壁の細胞同士がつながる『タイトジャンクション』、つまり界面にダメージを与えます」とシフマンは述べています。「リーキーガットは、通常なら便として体外に排出されるはずのものが、腸から漏れ出て血流に吸収されることを意味するので、問題なのです」。
ガイドラインを整理する
エポック・タイムズ紙は、アメリカ飲料協会に問い合わせた。その結果、カロリーコントロール協議会に問い合わせがあり、同協会は電子メールで声明を送ってきた。
「この研究は、ヒトの細胞を使ったとしても、人体の複雑なメカニズムを模倣することができない実験室で行われた。したがって、この研究の結果を人間や一般の人々に拡大して推論することはできません」とカロリーコントロール協議会の会長であるロバート・ランキン氏は述べています。
"体重管理や糖尿病や肥満などの非伝染性疾患のリスク軽減のために低カロリーやノーカロリーの甘味料に頼っている何百万人もの人々にとって、スクラロースは世界中の科学的および規制当局によって厳密に研究されており、摂取しても安全であるという事実を知ることは重要です"
スクラロースに関する以前の研究に対して、アメリカ飲料協会は、多くの食品や飲料に含まれるこの成分の安全性を再確認する欧州食品安全機関の声明を共有しました。
「これは、世界中の人々が、体重を減らしたり、体重を維持したりするための安全で効果的な手段として、スクラロースのような甘味料に依存しているため、重要な確認である」と、そのウェブサイト上で述べられています。
エポック・タイムズは、スレンダを製造しているハートランド・フード・プロダクツのマーケティング・コミュニケーション・ディレクターにも連絡を取り、メッセージを残しています。
アメリカ心臓協会などは、低カロリー甘味料、人工甘味料、ノンカロリー甘味料は、ビタミンやミネラルなどの栄養効果がないため、非栄養性甘味料（NNSs）と表示しています。
カロリー制限、健康的な体重の達成・維持、安定した血糖値の維持のために、甘い食べ物や飲み物をNNSsに置き換えることを勧めています。
「例えば、フルカロリーのソーダをダイエットソーダに置き換えることは、甘いものを食べながら血糖値を上げない方法の一つです」と、AHAのウェブサイトのある記事は述べています。"食べ物や飲み物にNNSを使うことで、人々が実際に毎日食べたり飲んだりするカロリーを減らせるかどうかは、確かなことはわかりません。しかし、食事に含まれる添加糖の量を減らすこと？私たちが確実に知っていることは、良いことです。"
この研究とは関係ありませんが、世界保健機関は最近、スクラロースなどの代用糖が2型糖尿病、心血管疾患、死亡率などの深刻な健康状態のリスクを高めるという警告を出し、物議を醸しています。
「数十億ドル規模の製品ですから、反発もあるでしょう」とシフマン氏。「私が望んでいるのは、この種の決定を下す誰かが、それについて何かをしてくれることです。少なくとも、ラベルを貼る必要がある。
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エイミー・デニー
Amy DenneyはThe Epoch Timesの健康レポーターです。イリノイ大学スプリングフィールド校で広報の修士号を取得し、調査報道と健康報道でいくつかの賞を受賞している。マイクロバイオーム、新しい治療法、統合的ウェルネスを担当。
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