ビフィズス菌と乳酸菌は腸管粘膜バリアと微生物叢を制御することで年齢の異なるゼブラフィッシュの炎症性腸疾患を改善する

2023年4月14日オンライン公開、121699号
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ビフィズス菌と乳酸菌は腸管粘膜バリアと微生物叢を制御することで年齢の異なるゼブラフィッシュの炎症性腸疾患を改善する

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0024320523003338?via%3Dihub

Bifidobacterium and Lactobacillus improve inflammatory bowel disease in zebrafish of different ages by regulating the intestinal mucosal barrier and microbiota

著者リンク open overlay panelYinhua Ni, Yi Zhang, Liujie Zheng, Nianke Rong, Yuru Yang, Ping Gong, Yi Yang, Xuerong Siwu, Chenyang Zhang, Linxi Zhu, Zhengwei Fu
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https://doi.org/10.1016/j.lfs.2023.121699Get 権利と内容
ハイライト

BL986とLC122がUCおよびCDゼブラフィッシュの腸管バリア機能を保護する。

BL986とLC122は、微生物叢の組成と機能を変化させます。

BL986は、Faecalibaculumの存在量と酪酸量を増加させます。

LC122は、Enhydrobacterの存在量を増やし、酢酸量を増加させます。

プロバイオティクスの効果は、幼魚や高齢のゼブラフィッシュでより強くなる。
概要
目的
炎症性腸疾患（IBD）患者には、腸管バリアの完全性の低下や腸内細菌叢の異常が伴います。腸内細菌叢を標的とした戦略は、IBDを予防・改善するための治療法として期待されています。
主な方法
異なる年齢のIBDゼブラフィッシュにおいて、Bifidobacterium longum BL986（BL986）とLactobacillus casei LC122（LC122）という2つのプロバイオティックステインの腸管粘膜バリア機能と微生物叢に対する潜在的役割を検討した。
主な研究成果
BL986とLC122の投与は、ゼブラフィッシュ幼魚の発育を促進し、微生物叢の多様性を増加させた。デキストラン硫酸ナトリウム塩（DSS）誘発潰瘍性大腸炎（UC）および2,4,6-トリニトロベンゼンスルホン酸（TNBS）誘発クローン病（CD）モデルゼブラフィッシュにおいて、両プロバイオティクス投与により死亡率の改善、腸管粘液分泌促進、炎症マーカーの発現抑制、ひいては腸管粘膜バリア機能の向上が認められた。さらに、IBDゼブラフィッシュでは、微生物叢の組成と機能が変化しており、プロバイオティクス投与により、顕著な微生物叢の特徴が示されました。BL986はDSS誘発UCモデルにおいてより強力に作用し、Faecalibaculumの存在量と酪酸濃度を増加させた。LC122は、TNBS誘発CDに対してより優れた保護作用を発揮し、Enhydrobacterの存在量と酢酸濃度を増加させた。さらに、プロバイオティクスの効果は、ゼブラフィッシュの幼魚と老齢魚でより強くなった。
結論
プロバイオティクスがIBDに与える影響は、IBDのサブタイプやゼブラフィッシュの年齢によって異なる可能性があり、プロバイオティクスの実用化にあたっては、病気の種類や年齢を十分に考慮する必要があることが示唆された。
グラフの要旨
Bifidobacterium longum BL986（BL986）またはLactobacillus casei LC122（LC122）の投与は、異なる年齢のゼブラフィッシュのDSS誘発UCモデルおよびTBNS誘発CDモデルにおいてバリア機能を保護し腸の炎症を緩和させた。これらの効果は、微生物の組成と機能の有意な変化と関連していた。2つのプロバイオティクス株は、異なるIBDモデルに対して異なる効果を発揮した。BL986は、DSS誘発UCモデルにおいて、Faecalibaculumの存在量、アミノ酸と酪酸のレベルを増加させることにより、より強力な効果を発揮した。LC122は、TNBS誘発CDに対してより優れた保護作用を発揮し、Enhydrobacterの存在量、有機酸および酢酸のレベルを増加させた。

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キーワード
炎症性腸疾患（Inflammatory bowel disease
潰瘍性大腸炎
クローン病
腸管粘液
マイクロビオタ
プロバイオティクス
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