クリプトスポリジウムがヒト小腸上皮細胞に感染すると、III型インターフェロンが誘導され、ロタウイルスの感染性が阻害される。


クリプトスポリジウムがヒト小腸上皮細胞に感染すると、III型インターフェロンが誘導され、ロタウイルスの感染性が阻害される。

https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2023.08.30.555581v1

ヴァレンティン・グレイガート, イティ・サラフ, ソン・ジュヒ, デニス・ダヤオ, アヴァン・アンティア, ソール・ツィポリ, ウィリアム・ウィトラ, タデウス・S・スタッペンベック, 丁思元, L・デビッド・シブリー
doi: https://doi.org/10.1101/2023.08.30.555581
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要旨
クリプトスポリジウム症は、資源の乏しい環境に暮らす乳幼児における重症下痢性疾患の主な原因である。感染症の大部分はヒトに特異的な病原体であるC. hominisによって引き起こされるが、in vitroの増殖プラットフォームが存在しないため、宿主と病原体の相互作用の理解や効果的な治療法の開発には限界があった。この問題に対処するため、我々は、気液界面(ALI)条件下で分化させたヒト腸細胞を用いて、C. hominisの幹細胞由来培養系を開発した。ヒトALI培養は、in vitroでC. hominisのすべてのライフサイクルステージを含む強固な増殖と完全な発育を支持した。C. hominisの感染により、腸細胞から強力なインターフェロン応答が誘導されたが、これは寄生虫に内在するdsRNAウイルスが原動力となっている可能性が高い。クリプトスポリジウムへの先行感染はIII型IFN分泌を誘導し、その結果、弱毒生ワクチン株を含むロタウイルスへの感染を鈍化させた。hALIの開発は、ワクチンの有効性を変化させる可能性のある臨床的に重要な重複感染を含む、ヒトに特異的な病原体に関するさらなる研究のための基盤を提供するものである。

利益相反声明
著者らは、競合する利害関係はないと宣言している。

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2023年8月30日掲載
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