保育所のほこりに含まれる細菌が小児喘息の可能性に関連

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2023年9月14日
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保育所のほこりに含まれる細菌が小児喘息の可能性に関連

https://www.healio.com/news/pulmonology/20230914/bacteria-in-dust-of-daycare-centers-linked-to-likelihood-for-childhood-wheeze

By Isabella Hornick
ファクトチェック:Kristen Dowd
情報源/開示
要点
レンサ球菌とラクトコッカス菌のいる保育所に通う子供では、喘鳴の確率が増加した。
保育所における塵埃微生物叢の構成についてさらなる研究が必要である。
欧州呼吸器学会(European Respiratory Society)国際会議での発表によると、レンサ球菌(Streptococcus)と乳酸球菌(Lactococcus)の塵埃微生物叢プロファイルを有する保育所に通う小児は、喘鳴の可能性が増加した。

アナベル・ベダール
「デイケアへの通園は、喘息において二重の役割を持つ可能性があります」と、インサーム(フランス国立保健医学研究所)の博士研究員アナベル・ベダール(Annabelle Bédard)博士はHealioに語った。「確かに、微生物が豊富な環境は、他の環境要素(アレルゲン、粒子、ウイルスなど)に対する適応的で制御された免疫系反応を獲得するのに不可欠であるように見えるが、それはまた、幼少期のウイルス性呼吸器感染症のリスクを高め、小児期以降の喘鳴や喘息のリスクが高くなることに関連している。

教室で先生と遊ぶ子どもたち。
欧州呼吸器学会国際会議での発表によると、保育所に通う子供たちは、ほこり微生物叢のプロファイルがレンサ球菌と乳酸球菌である場合、喘鳴を起こす可能性が高くなる。画像 Adobe Stock
「他の環境と同様に、保育所における塵埃微生物叢は多くの異なる細菌で構成されており、これらの細菌は保護的あるいは有害な影響を及ぼす可能性があります。「現在では、健康に関与するのは、環境に存在する様々な細菌間のバランスあるいは不均衡であることがわかっています。それにもかかわらず、我々の知見は、フィンランドの小児を対象とした研究で、家庭の床の埃に含まれるラクトコッカス属の存在量が多いほど、10歳時点での喘息リスクの上昇と関連するという報告と一致している。

Bédard氏らは、フランスのCRESPIコホート(Respiratory Health of Children in Daycare)を用いて、103の保育所の床ほこりサンプルを分析し、ほこり微生物叢組成(16S rRNA遺伝子配列決定によって記述され、4つのほこり微生物叢プロファイルを作成するためにクラスタリング手法が用いられている)が小児期の喘鳴に影響するかどうかを調べた。

研究者らはまた、園児(n=515、平均年齢22ヵ月)の保護者が記入した質問票を用いて、喘鳴の既往と再発を評価した。

半数以上の保育所(n=55)では、レンサ球菌、ナイセリア菌、ヘモフィルス菌を含む微生物叢プロファイルが得られており、これを基準群とした。21の保育所ではレンサ球菌とラクトコッカスを含む塵埃があり、19の保育所では「レンサ球菌との混合」、8つの保育所では「希少(相対存在量1%未満)分類群との混合」と分類された微生物叢プロファイルがあった。

全コホートのうち、32%の親が自分の子供が喘鳴を起こしたことがあると報告し、13%が喘鳴を繰り返すと報告した。また、11%が日常生活および/または睡眠に影響を及ぼす喘鳴があり、19%が喘鳴のために吸入コルチコステロイドまたは救急治療/入院を利用したことがあった。

それぞれのダストプロファイルを基準群と比較して喘鳴との関連で評価したところ、Streptococcus菌とLactococcus菌が検出された保育所では、年齢と保育所あたりの園児数で調整した後、喘鳴が再発する確率が高いことが観察された。

また、"溶連菌混合 "プロファイルの保育園に通う子どもは、日常生活や睡眠に影響を及ぼす喘鳴だけでなく、再発性喘鳴のリスクも増加した。

「今回の結果は、保育所における塵埃微生物叢の構成が幼児期の喘鳴リスクと関連していることを示唆していますが、これらの結果は予備的なものであり、他の研究で確認する必要があります」とBédard氏はHealioに語った。「さらに、建物の特徴、換気、清掃方法など、保育所における塵埃微生物叢組成の決定因子を特定するために、さらに研究を行う必要があります。それらがどのように塵埃微生物叢の組成に影響するのか、また、塵埃微生物叢の組成と小児の呼吸器系の健康との関連をどのように調節することができるのかを調査する必要があります。

「喘息予防のための公衆衛生介入戦略の方向付けに、これらの研究結果や他の研究から得られた将来の知見が役立つかもしれません」とBédard氏は付け加えた。

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参考文献
https://www.ersnet.org/news-and-features/news/study-of-bacteria-in-day-care-settings-reveals-links-with-childrens-lung-health/。2023年9月12日発行。2023年9月12日アクセス。
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