耐糖能正常者のレム睡眠における間質性グルコース濃度の低下について

糖尿病医学26巻4号p.339-344
耐糖能正常者のレム睡眠における間質性グルコース濃度の低下について
P. ビアラシエヴィッチ、M.パウロフスキ、D.ノヴァク、J.ロバ、L.チュプリニャック
初出:2009年4月6日
https://doi.org/10.1111/j.1464-5491.2009.02684.x
引用元 13
Piotr Bialasiewicz, Department of Clinical Physiology, Medical University of Lodz, Mazowiecka St. 6/8, 92-215 Lodz, Poland.
電子メール: pbialasiewicz@neostrada.pl
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アブストラクト
睡眠は非急速眼球運動(NREM)と急速眼球運動(REM)の2つの段階に大別され、これらは様々な神経内分泌面で区別される。NREM/REMサイクルはインスリンやグルカゴンの分泌に影響を与えるが、NREMと比較したREMでのグルコース濃度は直接的に調査されていない。目的は、連続グルコースモニタリングシステム(CGMS)を用いて、NREM/REMサイクル間の間質液(IGC)中のグルコース濃度の差異を調査することである。

方法 登録された28名のうち、13名の被験者が解析対象となった。全員が、睡眠段階の評価と睡眠時無呼吸症候群の除外のために標準的な睡眠ポリグラフ検査を受け、CGMSとその後の朝の経口ブドウ糖負荷試験(耐糖能異常または糖尿病の除外)を受けた。

結果 レム睡眠のIGCは13名中12名で低下し、NREM睡眠のIGCは13名中8名で上昇した。そのため、IGCの平均変化量は、睡眠段階間で方向性が異なることがわかった。レム睡眠では-0.028(-0.045~-0.011)、NREM睡眠では0.005(-0.012~0.017)[中央値(QR)、P = 0.007、n = 13]、平均差 0.038 mmol/l × 5 min-1(95% 信頼区間 0.012,0.064 )となった。レム睡眠時の平均グルコース濃度は,NREM睡眠時よりも低かった:4.29±1.00 vs. 4.53±0.90 mmol/l (mean ± sd, P = 0.003, n = 13).

結論 NREM睡眠と比較してREM睡眠でIGCが低下し、絶対値が低くなるのは、これらの睡眠段階で観察される異なる生理的事象に起因すると考えられる。レム睡眠に関連したグルコース濃度の低下は、夜間低血糖の危険因子となる可能性がある。

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