急性肝障害を緩和するラクリス菌と酪酸の経口糞便移植

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急性肝障害を緩和するラクリス菌と酪酸の経口糞便移植
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38153838/


Chun-Ju Yangら、Cell Rep.
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引用

要旨
糞便微生物叢移植（FMT）がヒト疾患の治療に有望である一方、経口カプセルFMTの方がより受け入れられやすく、患者も利用しやすい。しかし、経口投与による上部消化管（UGIT）における微生物選択は、依然として不明である。我々は、短期間の糞便経口投与（OFG）が、常在腸内微生物の乖離効果にかかわらず、マウスにおけるアセトアミノフェン誘発急性肝障害（AILI）を緩和することを実証した。低温殺菌した糞便の経口投与でも同様の治療効果が得られた。OFGはドナーの糞便と比較して、腸内のラクノスピラ菌と酪酸を豊富にする。酪酸塩はAMPK-ULK1-p62シグナルを介してAILI誘発フェロプトーシスを緩和し、マイトファジーとNrf2抗酸化応答を同時に誘導する。N-アセチルシステインと酪酸塩の併用投与は、AILIマウスの生存率を有意に改善した。これらの観察結果は、経口投与によって移植された糞便微生物を調節するUGITの意義と、その生物学的および臨床的影響の可能性を示している。また、我々の発見は、急性肝障害の治療に微生物代謝産物を応用する戦略の可能性を強調するものである。

キーワード CP: 細胞生物学; CP: 微生物学; DILI; FMT; Nrf2; アセトアミノフェン; 急性肝不全; 薬物性肝障害; 糞便微生物移植; フェロプトーシス; 腸-肝軸; 短鎖脂肪酸.

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