Efficacy and safety of rifaximin in patients with chronic intestinal pseudo-obstruction: a randomized, double-blind, placebo-controlled, phase Ⅱa exploratory trial
Efficacy and safety of rifaximin in patients with chronic intestinal pseudo-obstruction: a randomized, double-blind, placebo-controlled, phase Ⅱa exploratory trial
Hidenori OHKUBO, Takaomi KESSOKU, Kosuke TANAKA, Kota TAKAHASHI, Tomohiro TAKATSU, Tsutomu YOSHIHARA, Noboru MISAWA, Keiichi ASHIKARI, Akiko FUYUKI, Shingo KATO, Takuma HIGURASHI, Kunihiro HOSONO, Masato YONEDA, Toshihiro MISUMI, Satoru SHINODA, Vincenzo STANGHELLINI, Atsushi NAKAJIMA
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bmfh/advpub/0/advpub_2023-080/_article/-char/ja/
慢性腸管偽閉塞(CIPO)は、治療選択肢が限られている稀な難治性疾患である。小腸細菌過剰増殖症(SIBO)は、CIPOを含むいくつかの疾患と併発することが多い。リファキシミン(RFX)はSIBOの治療に有効であるが、CIPOに対する有効性は不明である。ここでわれわれは、成人CIPO患者におけるRFXの有効性と安全性を検討することを目的とした。12名の患者を、RFX(400mgを1日3回、n=8)またはプラセボ(PBO、n=4)を4週間投与する群に無作為に割り付けた。腹部膨満感のグローバル症状スコア(GSS-bloating)および全消化管症状スコア(O-WGSS)を収集し、ブドウ糖水素呼気試験(GHBT)および腹部CTを実施した。主要評価項目では有意差は認められなかった。GSS-bloatingはPBO群で75%、RFX群で25%改善し、O-WGSSは両群で25%改善した。GHBTでのSIBO除菌率やCTでの小腸容積など、副次的およびその他のエンドポイントでは有意差は認められなかった。SIBO陽性のCIPO患者(PBO群4/4、RFX群4/8)を対象とした事後解析では、治療終了時にSIBOは25%(PBO群)、75%(RFX群)で除菌されており、RFX群で除菌率が高いことが示された。さらに、RFX群では小腸ガス量が減少し、重篤な有害事象は発生しなかった。自覚的指標に有意な改善は認められなかったが、RFXはSIBO陽性CIPO患者のSIBOを緩和し、小腸ガス量を減少させるのに有益であると考えられる。
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