マーモセットにおける妊娠中のジカウイルス感染に及ぼすデングウイルス先行感染の影響

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フラビウイルス
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マーモセットにおける妊娠中のジカウイルス感染に及ぼすデングウイルス先行感染の影響

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IN-JEONG KIM HTTPS://ORCID.ORG/0000-0002-0408-9589 , MICHAEL P. TIGHE HTTPS://ORCID.ORG/0000-0003-3679-5688, [...], AND MARCIA A. BLACKMAN HTTPS://ORCID.ORG/0000-0002-6106-7490 +16著者情報・所属団体
サイエンス トランスレーショナル メディシン
7 2023年6月
15巻699号
DOI: 10.1126/scitranslmed.abq6517
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妊娠中のジカウイルス（ZIKV）感染は、新生児に先天性ジカ症候群（CZS）と呼ばれる重度の発達障害を引き起こす。ZIKVに関連するCZSの急増に寄与する要因は、十分に解明されていない。一つの可能性として、デングウイルス（DENV）の先行感染による交差反応性抗体を介した抗体依存性感染促進機構をZIKVが利用し、妊娠中のZIKV感染を増悪させる可能性がある。本研究では、1群5～6頭の胎児を持つ計4頭の雌コモンマーモセットを対象に、DENVの先行感染またはDENV未感染が妊娠中のZIKV病原に与える影響を検討した。その結果、DENV免疫のあるダムの胎盤および胎児組織では、ネガティブセンスのウイルスRNAコピーが増加していたが、DENV未感染のダムでは増加していなかった。また、胎盤の海綿体では内皮細胞、マクロファージ、新生児Fc受容体発現細胞、DENV免疫ダムの胎児の脳では神経細胞でウイルスタンパク質が蔓延していた。DENV免疫のマーモセットは、中和性の低い交差反応性のZIKV結合抗体を高力価で維持しており、これらの抗体がZIKV感染の増悪に関与している可能性があることがわかった。これらの知見は、より大規模な研究で検証する必要があり、DENV免疫マーモセットにおけるZIKV感染症の悪化に関与するメカニズムについては、さらなる調査が必要です。しかし、この結果は、既存のDENV免疫が、その後のin vivoでの妊娠中のZIKV感染にマイナスの影響を与える可能性を示唆している。
編集部のまとめ
妊娠中のジカウイルス感染は、重篤な先天性欠損症につながる可能性があります。今回、Kimらは、コモンマーモセットを用いて、雌マーモセットがデングウイルスに先行感染することで、妊娠中のジカウイルス感染を悪化させることを報告した。デングウイルスに感染したことのある妊娠中のダムは、デングウイルスに感染していないダムと比較して、胎盤および胎児の脳組織におけるウイルスRNA負荷が増加しました。また、デングウイルス免疫のあるダムは、中和活性の低い交差反応性ジカウイルス結合抗体の高力価を示しました。これらの知見は、デングウイルスに対する既存の免疫が、マーモセットにおける妊娠中のジカウイルス感染に悪影響を及ぼす可能性を示唆しています。-オーラ・スミス
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1
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