B型肝炎ウイルス感染者のヒト腸内細菌叢はマウスの中性脂肪値の低下と関連する:糞便移植研究

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B型肝炎ウイルス感染者のヒト腸内細菌叢はマウスの中性脂肪値の低下と関連する:糞便移植研究

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38128750/

Han-Na Kimら、Microbes Infect. 2023.
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引用

要旨
背景と目的 慢性B型肝炎ウイルス(HBV)感染は脂質異常症のリスク低下と関連している。ヒト糞便微生物叢移植(FMT)を用いて、HBV感染者と非感染者のヒト糞便を移植したマウスにおける腸内細菌叢と脂質プロファイルの変化を比較した。

アプローチと結果 合計19匹のマウスに4匹のHBV感染者からヒトFMTを行い、HBV陽性マウス群に分類し、20匹のマウスに4匹のHBV非感染者からFMTを行い、HBV陰性マウス群に分類した。FMTマウスの腸内細菌叢を解析したところ、HBV陽性マウスではHBV陰性マウスに比べてAkkermansia muciniphilaのα多様性と存在量が有意に増加していた。機能推論解析の結果、HBV陽性マウスではグリセロ脂質代謝に関与する経路がより濃縮されていることが明らかになった。FMT5週後では、トリグリセリド(TG)レベルの低下がHBV陽性マウスで優位に観察された。

結論 HBV感染に伴う腸内細菌叢の変化は、α多様性と酪酸産生菌の強固な増加と関連しており、その結果、FMT後5週目のTGレベルが低下した。このことは、慢性HBV感染における脂質異常症リスクの低下は、HBV感染に伴う腸内細菌叢の変化による可能性を示している。

キーワード 脂質異常症;腸内細菌叢;B型肝炎ウイルス

著作権 © 2023. Elsevier Masson SAS発行。

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