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"オタクを頑張る"をやめる

気持ちを整理する意味合いも込めて、この記事を投稿しようと思います。

"オタ活に疲れた"

と思われる方は、私以外にもいらっしゃることと思います。
最初はハマったコンテンツを無我夢中に追いかけて、TwitterやInstagramで友達を作って、ライブに行って、コラボカフェやオンリーショップに参加して、二次創作をして、楽しくオタクをしていたはずが、気付けばグッズは当たり前に買わなければならない、積まなければならない、現場は全て行かなくてはならない、友達とお揃いのグッズや痛バを持たねばならない……楽しい以上に、好きなのだから、オタクなのだからしなければならないという義務感に押しつぶされて、気が付けばオタ活を"頑張る"という思考になっていました。
ただ推しが大好きで、そのグッズが欲しいからと珍しいグッズを集めることで、いつの間にか周りは所謂"強いオタク"ばかりになっていて、「強い」「優しい」などお決まりの褒め言葉で馴れ合い、仲良しごっこをし、グッズ収集や現地参加に関して後に引けなくなり、夢女子界隈の派閥争いにも巻き込まれ、みるみるうちに心身ともに、疲弊。
それでも、"彼への愛があるのだから!"と自分に言い聞かせて、毎日値引きのパンばかり食べ、リアルの人間とは最小限の交流のみ行ってオタ活に時間を割き、旅行は遠征の隙間時間にちょっとだけ、暇さえあればメルカリやTwitterでグッズの譲渡や交換を探し、インスタでグッズを並べた写真をコンスタントに上げ、ソシャゲのために時間を割く。そんな生活を続けていました。

そんな生活に違和感を感じたきっかけは、3つあります。

①強いオタクに嫌悪感を抱いた
②三次元に推しが出来た
③Twitterが永久凍結された

これらに共通点はありませんが、1つ1つが確かなきっかけとなりました。順を追って、話していきたいと思います。

①強いオタクに嫌悪感を抱いた
みんながみんなそうでないとは分かっていつつも、強いオタク、やたらと周りを見下す!!!少なくとも、私の周りの強いオタクはそうでした。
同担のあの子は積んでないから弱い。低レ推しのあの子は買取ばかりで乞食。最低レ推しは定価以下の買取祭壇で調子乗ってる。とにかく、自分より下のオタクを馬鹿にする発言のオンパレード。特に私の周りの強いオタクは実家暮らしや高収入の金持ちオタクが多く、やたら貧乏オタクを馬鹿にしていました。
かくいう私は、自分の生活を犠牲にしてようやく痛バを組んだり、長年コツコツ貯めた貯金を崩して諭吉2桁枚のグッズを買うようなジリ貧オタクでした。元より、幼い頃からもやしがお友達の貧乏暮らしをしていた影響もあり、その手の話題に敏感で、弱いオタクを見下す強いオタクたちにもやもやとした気持ちが募りました。

②三次元に推しが出来た 
今まで1ジャンルの1キャラにぞっこんで、そのキャラに依存して生きていた自分に、三次元の推しが出来ました。
Fセクの私は三次元の推しにリアコ思考を持つことはありませんが、同じ世界で一生懸命歌って踊る彼らに刺激を受け、自分も人間として頑張りたいなと思うようになりました。狂ったように二次元のことばかり考え、現実逃避をしている自分に、今のままで大丈夫なのか?と思うようになったのです。(勿論、一番好きなのは二次元の最推しで、彼が人生を共に歩むパートナーであることは否定せずに、です。)

③Twitterが永久凍結された
承認欲求の強い私は、数日に一回推しのぬいぐるみやアクスタの写真を上げ、反応を気にしてちょくちょくTwitterを開いていました。いや、ちょくちょくどころか、暇さえあれば、否、暇がなくても、気が付けばTwitterを見ていました。
推しの誕生日を控えた2月、例の凍結祭りが始まり、まんまと私もその渦に呑まれ、メインアカウントが凍結されました。
準備していた生誕用のツイートや、書き溜めておいたネタが全て消え、頭が真っ白になりました。誕生日まで焦りに焦り、毎日毎日異議申し立てを行うもTwitter社からの反応はなく、結果凍結解除されたのは3月に入ってからでした。今まで気にしていた"反応"そのものに触れない環境に置かれ、何かもうどうでも良いやという気持ちになりました。

"頑張るオタク"の態度への違和感、二次元に対する異常なまでの依存からの目覚め、評価に対する考え方の変化、それらを踏まえいつの間にか自分の中のオタクに関する考え方が変わりつつあることに気付きました。

"強くなくても、人から反応がなくても推しが大好きなことに変わりはない"
"複数ジャンルを掛け持ちしても、最推しはかけがえのない大切な人"
"なら、好きなものを好きなようにゆるゆる追えば良いじゃん"

心が何だか軽くなり、途端に、自分ともちゃんと向き合えるようになりました。
グッズを積む行為をやめたことで浮いたお金で好きな洋服を買って、コスメを買って、可愛いカフェに行って(勿論推しグッズも一緒に!)、毎月余ったお金は貯金して……普通の人ならば当たり前であろうことが、楽しくて楽しくてたまらない!目を背けてきた"現実"って、こんなに素敵な世界だったんだ!!!

オタ活に全振りしなくても、過剰なまでの自己犠牲をしなくても、オタクは出来る。周囲がそれを許さないなら、そんな人とは縁を切ってしまえば良い。フォロワーのためにオタクをしているんじゃない、自分は、自分と、大好きな人を"好きな気持ち"のためにオタクをしているんだ。
お洒落も、勉学やその他の自分磨きも頑張って、大好きな人の隣に立っても恥ずかしくないように。大好きな人が書かれた缶バッジを並べる時間の代わりに、大好きな人の隣に立つ自分のためにも時間を使って、楽しくオタク人生を歩めたら…。

いつか自分のことを大好きになれたら、君は褒めてくれるかな。楽しく生きてる私を見て、君は笑ってくれるかな。
結局一番に考えてしまうのは君のことだけど、君のことを考えつつも自分のことも考えられる、周りに振り回されずただ君と共に歩み続ける、そんな人生に変えていけたらと、心からそう思います。

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