見出し画像

読書、最高 #17

梨さんの『かわいそ笑』という著書を読みもうした。戦慄した。

最近漫画を電子媒体で読むことが多かったので、小説もすぐ読める電子版を買ってしまおうかな~と思っていたのですが、やっぱり紙媒体で欲しかったので近くの未来屋書店へ出向くことに。

しばらく探し回って、やっとこさ妹が見つけてくれました。盆で帰省している妹です。なんと就職祝いにと買ってくれもしました。ありがて!

ネタバレになっちゃうので具体的な内容には触れず、私の感じた気味悪さや恐ろしさ等々を大雑把に綴ります。まあ、日記なんで。

読み始めから漠然と怖さを感じるような、薄気味悪い恐怖の滲んだ話が淡々と繰り返されるような感覚というか。ずっと絶妙な恐さ、疎ましさを感じていました。もっと端的に言えば、ヤな感じ~。

なんというか…正直、ラスト10ページ程になってもあんまり理解が出来ておらず、これ、最後どうなんだ……?と疑問符でいっぱいでした。が。最後の最後で全て合致がいったというか、怖っ!!!って一瞬思って、そこからの怒涛の構成に、読了後しばらく呆然としました。

終わった……。終わってしまった……。……え?え?今の、なんだったの?終わった?って感じ。

もう散々言われているみたいですが、カバー裏。なかなかショッキングです。読む前には絶対に見ない方がいいなと、個人的には思います。見てしまうと、変な先入観や疑念がノイズになってしまう気がするからです。個人の感想ですが。

ギリギリまで不快感をちりちりと募らせた末、その感情すら塵になってしまうというか、ひ、ヒエ~ッッ!!!!と逃げ腰になるようなラストでした。予想が出来そうで出来ない、そんな終盤の持っていき方に感服。最高。

その後じわじわじわと恐怖に駆られて、一人で抱え込んでいるのが怖くなりとにかく周りに勧めまくりました。手始めに家族から。

もっと多くの人間がこの作品に触れることを願います。面白いから、というのもまあ、理由の一つではあるけど。読んだらわかるから。何がって?いやほらだから、読んだら分かるんだって。

重版決定との事でしたので、まだ読んでいない方がいらしたら是非、紙媒体でのご購入をご検討ください。とても素敵な作品でした。

次は積んだままの『変な家』を読まなきゃなあと思いつつ、明日もバイトなので元気に寝ます。ゆっくり寝れる日が全然なくて、ヤクルト1000が飲めていません。あちゃちゃ……。賞味期限切れちゃうよ~;

ヘッダーは、ボードゲーム『犯人は踊る』で信じられないくらい目撃者が集まってしまった時の手札です。ウケるね。

おしまい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?