近本、大山まだか

目下打率1位のサンタナが故障で欠場のヤクルト、ひところの阪神をまねたのか10日の阪神戦、打順を代え1番宮本、3番村上。阪神の先発は大竹、ヤクルトは1回無死宮本が中前安打、2番増田が犠打で送り村上が中前にヒット、1点を先取した。

　もっとも線香花火で燃えたのはこの回だけで2回以降は大竹に抑えられた。先頭村上が中前安打の4回もオスナ3ゴロ併殺。この点良くなって来たようでそうでない阪神も似たり寄ったり。そんな中で性根の座った打撃を見せたのがプロ入り初めて先発メンバー6番に起用された野口だった。

　2回佐藤輝右翼越えの2塁打のあと入った最初の打席は2－2後ヤクルト先発奥川の外角を外れたボールに手を出し空振りの三振に倒れたが、4回死球で出た大山を2塁に置いての打席では2－2後の5球目、内角に来た直球を詰まりながらも中前に打ち返し同点にした。

　阪神は5回無死小幡が左中間2塁打、大竹の犠打で3進。打者近本の2球目奥川フォークがワンバウンド、暴投で阪神は勝ち越しの1点。投手が嘉弥真に代わった6回1死後大山、佐藤が連続安打で1、3塁。ヤクルト野口に投手を代え石山。野口2－0後の3球目、高目直球を上から叩き高いンドの遊ゴロで3塁走者を帰しプロ入り初の打点で勝ち越しの1点を入れた。

　今年このような場面で内野ゴロが打てず岡田監督はよくぼやいた。そういういきさつもあって代走島田に代わってベンチの帰った野口はナインは手を叩いて迎えた。

　この後坂本の左中間2塁打でこの回2点、4－1とし6回で大竹をおろし後7回以降石井、ゲラ、岩崎が各1回を完封した。若手の台頭はもちろん歓迎だがレギュラーと絡み合わないとチームは強くならない。その点近本、大山の低迷が長すぎる。無責任に思える。

令和6年7月11日C