サーフィン

日本一ご褒美のハワイ旅行を満喫している阪神一行、大竹耕太郎投手が15日(日本時間16日)、サーフィンに挑戦したことを語った。「昨日、サーフィンしました。嫁の方が上手いです。口惜しいけど。100mぐらいはスーッ。僕はぐらぐらした」。

 このオフ、結婚した事を明かし優勝旅行はハネムーンを兼ねた。ハワイワイキキビーチはサーフィンもできてそこで二人楽しんだらしい。「大事な事は脱力です。僕らってやっぱり筋肉があるから脱力は難しいですけど妻はえぐいです」。

 妻を立てるといえば大竹の人生、プロ入りにも女性がかかわった。熊本の濟々黌高から早大に進み主力投手として活躍した。左腕からの直球に威力がありプロ入りを志望したがプロの評価は低く育成枠ならと言われた。早大から育成枠でプロ野球に進んだ人はいなかった。進路について母、姉の3人で話し合った。

 この時社会人の大企業から「うちならドラフト1位」と誘われていた。将来を考えると大竹の気持ちはそちらに傾いたが、姉は「プロで野球がやりたいのでしょう。ダメになっても私たちが働いているうちはどうにでもなる。目指してきたものを若いうちにあきらめる事はない」と反対した。

 大竹はその言葉に押されプロ入りを決意。早大では前例のない育成枠OKでプロ志望届をだした。平成29年のドラフトで育成4位でソフトバンクに入団。30年の7月下旬、支配下選手に昇格。その年ソフトバンクは日本一達成、3勝の大竹は日本一メンバーに入った。その際母と姉はスタッフに「大竹君ほど努力した選手はいません」と言われた。

 昨年現役ドラフトで阪神に移籍。今年12勝2敗。努力家はサーフインも1日で要領を会得。「調子のとらえ方というか調子の悪い時は狭くみる。広く見られたら上手くいく。野球もサーフィンも一緒でした」新婚妻の妙技から一つ勉強した。

令和5年12月18日

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