2点にまつわる話

18日からの対阪神3連戦まで12試合連続で相手チームを2失点以下に抑えていた中日がその阪神戦19日の7点取られての敗北に続き20日は15点取られ大敗した。この試合大野が先発。1回先頭の近本を3-1後四球。中野2ゴロで2塁に進まれた後大山を0-2と追い込みなら3球目を中前にタイムリーされ1点を先取された。

 ところでここまで1勝2敗の阪神先発大竹、緩い球で勝負しているのが原因と自己判断、この試合速い球多投にかえた。結果としてこれが裏目に出て2回無死細川に左翼線2塁打の後山本に右翼線2塁打され同点、続く上林には右前安打で1、3塁の後加藤匠の2ゴロで3塁から山本が帰り逆転。

 なお1死2塁。追加点が取れたのに後大野の投ゴロで2塁走者の上林が飛び出し2、3塁間で挟殺された。中日はこの後1番岡林が中前安打した。ラジオ解説の福留考介氏は「結果論ではなく上林は2塁で自重すべきだった。あの回追加点が入っていたら試合は違った展開が考えられた」といった。

 阪神が7点を取り再逆転、勝負を決める7点を取ったのはその裏。依然制球が定まらなかった大野、無死ノイジー四球。坂本、木浪の連続安打で満塁。大竹の正面のゴロを大野がそらしノイジーホームインで同点。なお満塁、近本の中犠飛で坂本帰り勝越し。中野四球で満塁。大野降板、梅津と代ったが、その梅津から阪神、森下のタイムリー、大山の犠飛、佐藤の2塁打などで7点を入れた。

 その後中日土生、橋本で中盤をつなぎそのクラスの投手がいなくなり8回に出した抑えの前が役目の勝野が1死後小幡を歩かせて以降、5安打され5点、失点を15にした。

 これに対し2回2点を取られた後岡田監督に「もっと遊んで投げろ」と言われた大竹は3回以後は緩急をつけたピッチングで、中日打線を7回までヒット1本。8回浜地と代った後ベンチで安藤コーチ、マスクをかぶった坂本との話し合いはその事の確認だったと思われる。

 10試合得点が2点以下だった阪神が前日7点取ってから始まった2点の話、12試合連続2失点以下だった中日が2日続けて2点以上取られ、阪神は2失点以下が6試合連続に伸びた。

令和6年4月21日

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