阿部文書

2年連続4位で昔日の面影をすっかり無くしてている巨人が19日東京ドームホテルでの1軍から3軍までの首脳陣を集めたスタッフ会議で就任1年目の阿部監督が自身の野球論や指導方針をまとめた阿部文書を作成、全員に配布すると明らかにした。

 この種の文書、あの野村克也氏がヤクルト、阪神の監督時代にミーティングで伝授した「野村の考え」が有名だが、阿部は監督就任直後一緒に食事した太平洋クラブのハン会長がそういう冊子を作っていると聞いて思い立った。文書は①自己犠牲出来る、献身性のある選手を起用する②数字だけ見て1、2軍の昇格を決めない③投手は先発陣も救援陣も遠征時に全員帯同2軍からいきなり1軍で先発させない等10項目からなり、手の平サイズで春季キャンプの前にチーム全員に届ける。

 それはそれで良いがこの巨人、翌20日に2月1日からの行う宮崎キャンプのメンバーの振り分けを発表。その説明を阿部監督同日母校中央大茗荷谷キャンパスで開催されたOB会主催の監督就任を祝う会の挨拶の中で行った。

 「1軍入りが当然では無かった」という事柄から始まった経過説明誰の事かと思ったら秋広でこのオフ集合に2回遅れた事をさしていて、巨人には集合の30分ほど前に集まるジャイアンツタイムが球団の伝統としてあり、遅刻は許されるものではないけれどそれをこの場で言う事でもない。その上リアクション。「最初は3軍にしようかと思ったけど1軍スタートさせてあげます。遅刻はリーグの表彰と球団行事の2度です。誰か特大の目覚まし時計買ってあげて」ときた。これ会場を笑わせるために言ったの。阿部文書大丈夫かいな。

 ところで野村の考え。最初のヤクルトでは披露の教室に選手はノートを持って入り一言も聞き逃さないとメモを取った。3年連続日本一はその成果で達成されたがのちの阪神では選手の反応は希薄、聞き流され結果3年連続最下位だった。

 阿部文書、ぼやき続けた阪神時代のノムさんとダブってくる。

令和6年1月22日

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