アルプス登り

甲子園球場の1、3塁スタンドと左右両外野席の間の観客席はアルプススタンドとなずけられている。観客席が70段近くあり、そこを駆け上がるのは足腰の鍛錬になるという事で小山、村山時代の阪神の投手は冬はここを駆け上がっていた。そのアルプスのぼりが後半戦に備えての21日練習から復活した。現役時代アルプス登りを経験している岡田監督が後半戦勢いを取り戻すのは打撃の回復がカギ、それには下半身の強化、アルプス登りはそれに繋がると考えたと思われる。

 テーマがテーマだけに半端でなく打撃練習を終えた野手は外野は外野に移動ポール間を走った。それを終えると1塁側アルプススタンドに向かった。もちろん野手全員で佐藤輝も70段を駆け上がった。それを2往復、足はパンパンそれでもやり切った。前半戦の打率は2割3分8厘、本塁打5本。入団して4年目、最悪の成績で3年連続で出場していた球宴には今年選ばれなかった。

 その悔しさが必死のトレーニングに繋がっているのだが一方で「ずっと家で寝てるより動いた方が良いという感じです」何が言いたいのかいうもながら佐藤には分らないところがある。

令和6年7月25日

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