あの3連発の日、今年は3安打で勝利

17日の巨人戦に先発した阪神の伊藤将は前に投げた10日の広島戦では2回までに6点を取られ早々に降板した。それから1週間立ち直り策を考えたというが、依然本来の投球ではなく1回1死後佐々木、門脇に連続安打。後岡本左飛、坂本2直で得点されなかったが、2回も無死丸に1球目直球が真ん中に入り右中間に3塁打された。

 後続3人を打ち取り0に抑えたが、こんな伊藤をテレビ解説の掛布雅之氏は「今日もし前のマウンドの2の舞をやるようだと明日はない。門別と入れ替えになる」と話した。

 この試合巨人の先発は赤星だった。今季初登板の若手の成長株は勢いでは伊藤に勝ったが、3回2死後近本、中野に右前に連続安打され1、2塁の後森下に2-2後の7球目を中堅にライナー、巨人のセンター佐々木、スタートで前日の試合を10回コールドゲームにした雨が芝生に残っていてこれに足を取られ転倒、そのため頭上を越された。急いで追い森下を3塁で刺したがその前に近本、中野は本塁に帰っていた。

 伊藤には嬉しい2点だったが、調子は変わらず4回無死坂本四球、丸に中前安打され1、2塁。岸田の犠打を取った1塁大山は1塁ベースカバーの中野への送球がそれ満塁。ここで伊藤が踏んばったというべきか、巨人がだらしなかったとみるべきかは分からないが巨人はその後吉川が1ゴロ。3塁走者が本塁でアウト。赤星三振、萩尾1ゴロで得点出来なかった。

 この回を境に伊藤、制球が良くなり、5、6回を楽に抑えた。もっとも打てないのは阪神も同じで4、5回は赤星に3者凡退。6回代わった横川に無死近本四球、中野の犠打で2進。森下も四球で1、2塁にした大山の遊ゴロ併殺。中継ぎ勝負となると阪神。7回から桐敷。2死後門脇に左翼線に2塁打されたが岡本を1-2後の5球目外角一杯に直球を決め見送りの三振。8、9回はこの日も岩崎、ゲラの順でリードを守った。

 巨人は伊藤が投げた6回まで残塁は9だった。つぶし損ねた。そのおかげで失点0だった伊藤が立ち直れば阪神としては言う事はない。

令和6年4月18日

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