阪神の2番

自分がやった事を褒めているのだから自画自賛だが一方でそれは自分がやった事に自信を持っていると思えるのだが、他でもないここ5試合阪神の2番を打ち活躍している前川の事で岡田監督がそれまで6番を打たせる事が多かったのを2番という未経験のところに入れたのは5日、甲子園球場での楽天戦だった。

 当時阪神は5月29日から入った交流戦に苦戦。日本ハムに連敗。ロッテに1勝2敗。6月4日の楽天の緒戦にも負けた。低迷のチーム、岡田監督は2日打てない4番大山を2軍に落とし後釜に1番近本を入れ中野、小幡、森下、そして近本で4日の楽天戦に臨んだが結果は出ず翌日は2番を前川にした。その試合も負けたが前川は1回先頭2塁打の中野を1-1後の3球目、2塁ゴロで中野を3塁に進め3回の打席では2死1塁で右中間に引っ張り2塁打、先取点を記録。5回の打席で1死は1、2塁、3-2から四球を選びチャンスを広げた。

 この試合阪神は1点差で敗れたが、岡田監督は前川の働きを高く評価、以来5試合、2番から動かしていない。その間の成績は19打数7安打、打率3割6分8厘。西武を3タテした9日の試合では1回に中前、6、7回に共に右前。8回2死満塁で右翼への大飛球は西武右翼長谷川にとられたが岡田監督をして「完璧に抜けたと思ったけどな」と言わせた。

 あっている感じの2番について「頭を整理してケースバイケースで打っている」2番はこのケースバイケースが大事。岡田監督の2番前川の評価が高いのはここで残り2カード、オリックス、ソフトバンクの交流戦も「そら使うよ」と2番起用を約束した。

 ところで前川が3安打した9日の西武戦、先発才木が7回1死までノーヒット・ノーランを記録していた。その際左翼を守っていた前川は打球が飛んで来るのに備えポジションで入念にストレッチ、その時に備えたという。この生真面目さも前川の魅力。

 9日の西武戦後、大山が復帰してきた後の前川の2番について岡田監督は「使うよ、そら」打順を決めるのは監督の専権事項だが、当方はその場合1番中野、前川の2番はそのまま。3番近本、4番大山はどうかと考えている。

令和6年6月11日

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