暗黒よさらば

前日、ソフトバンク戦の9回、左肩に死球を受けた阪神の木浪が16日の診断で左肩骨折と分かり登録を抹消された。内角を突いてくるソフトバンクの投手、事故は事故でひるむことなく16日の試合も先発は5月14日以来の石川は1回無死近本を三振させた後中野に投げた内角直球が右肩に当たる死球になり1塁に出した。

 続く渡邉諒には3-2後四球で1、2塁の後前日から4番の佐藤輝が3-2後の低目直球を右前に痛烈ライナーのヒット、当たりが良く2塁走者は3塁止まりで満塁。交流戦はこの試合が最終戦、ここまで5勝11敗で11位の阪神、こういうチャンスにタイムリーが出ないのがその原因だったが、最後の最後に前日に続き5番の前川のバットから待望の1撃が出た。

 1-1後3球目石川の内角直球を打ち返し右翼席中断に入るグラウンドスラム満塁ホーマー、阪神に入団して3年目、5月31日のロッテ戦にプロ入り1号を記録しているが満塁は初。全力でダイヤモンド一周の前川をベンチは総出で迎えた。

 4点は阪神にとってそれだけの事はあったが相手は強力打線のソフトバンクだ。覚悟の反撃。それにここまで7勝の先発才木が立ちはだかる。その裏無死周東に1塁内野安打、20個目の盗塁で2塁に走られたが後続を直球と得意のフォークで3者凡退。2回も1死後中村晃に右前安打されたが2者を打ち取る。一方阪神も3回2死後佐藤が中越2塁打を飛ばしたが前川三振。その後、立ち直った石川に4、5回抑えられ6回からの二人目又吉に7回までの2イニングを3者凡退。

 この間才木4回1死後近藤に右前安打されたが中村左飛、甲斐に3-1後4球ファールで食い下がられたが11球目直球で3飛。6回は2番今宮以下を3連続三振。フォークが決め球であるのは上記したがこのフォークにはたたきつけるのとストライクで勝負するのと2種あってその使いわけが絶妙。強打のソフトバンクもこれに手を焼いたが、7回無死近藤が3-1後の5球目直球を右翼席に本塁打1点を返した。

 前日に続いての1発だったが3点差ある事で才木は悠々、中村、甲斐を連続三振、笹川を投ゴロ。この回で降板。8回桐敷。9回岩崎が0に抑えこのカード3連敗を免れた。才木はチームの連敗ストップは5度目、自身も8勝目をきろくした。

 もう一つ負けるようならのところで踏みとどまった阪神、1回の4点だけには安心出来ないが佐藤が当てるのからバットを振るようになった。これで打線の雰意気が変わってきた。暗黒の交流戦さらば。どん底から脱した状態で公式戦再開に臨めるように思える。

令和6年6月17日

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