レフト獲り

センターの近本以外は未定だった阪神の外野に動きが出てきた。元々ライトを守るべしだった森下がキャンプでバットをヒットが多く出るサイズにかえ、そのため飛距離が出ず評価を落としていたが、周囲の酷評に元のサイズに戻し持てる力を発揮してきた。

 その結果、ライト定着が決まった。後はレフト。昨年1年守ったノイジーがキャンプ中に右ひじを痛め調整が遅れた。ノイジーは昨年、121試合レフトで試合にでた。チーム最多で打率は2割4分、本塁打は13本だった。岡田監督はかねてから「バットを寝かせて構えるからスイングが遅れる。立てて構えろ」と言っているが、本人にあまりその気がないのか徹底していない。それでも岡田監督故障の回復を待っているが、一方で今年3年目でキャンプで頭角を現した前川を途中ライトからレフトに配置かえした。

 もっともこの時点では前川の他5年目の井上、2年目の野口もいたが、力試しの沖縄での3試合の練習試合でヒットが出ず脱落、1日からの北海道遠征から外され2軍の広島由布での試合に回された。という事で未定のレフトは前川とノイジーの控えのミエセスとの争いになっていて2日から札幌ドームでの日本ハム戦は争いのスタート。

 勝負を決めるのは打撃だが守備では抜群のノイジーの代役だ、守備力も問われる。「レフトは前川とミエセスの半々になるのかわからんけど、守備もな。札幌は広いからちょうどええわ」と岡田監督。センター118m、両翼95mの甲子園球場に対し、札幌ドームはセンター122m、両翼100mと一回り大きい。守備力を見極めるのは持てこいだ。

 テスト緒戦の2日の試合、前川が3番で先発、2ゴロ、四球、6回1ゴロ併殺で裏の守りからミエセスと交代。7回ミエセスに打席が回ったが左飛。守りでは前川が2回、ミエセスに1回守備機会があったが評価の対象にはならなかった。この二人今はライバルがごうこうより自分が成績を残す事。この日鳴尾浜に残って練習したノイジーを忘れてはいけない。

令和6年3月3日

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