関大金丸投手快調

今年のドラフト会議で1位指名が確実の関大左腕金丸夢斗投手が関西学生野球春季リーグで快刀乱麻の投球を見せている。第5節、5日ホットモットフィールド神戸での同大1回戦では先発。この試合延長11回両校無得点で引き分けたが11回を一人で投げ「まだ余力があった。きついとは思はなかった」と話した。

 4回2死まで一人の走者を出さない完璧な投球。延長10回、味方中堅がフライを落とし1死3塁とサヨナラのピンチに立ったが慌てず騒がずマウンドで考えたのは「今日投げているストレートは質からしてバンドは難しい」。

 結果は自信が裏付ける読み通りになって同大の打者スクイズしてきたが低目の直球にバットに当てらず空振り3塁走者は3本間でアウトになった。直後次打者の打球が右足に直撃、1、2塁とされたたが治療を受けて続投、無失点に抑えた。

 最速は154kmだがこの試合は「リリースだけを意識して7割ぐらいの力で投げました」。それでも149kmを表示、延長に入っても148kmと球速は変わらなかった。完全マークの12球団、この日は阪神、オリックスなど8球団のスカウトが終結。目の前でスタミナ十分も見せられたDeNAの藤田スカウトは「力を抜いて投げ空振りをさせられるのは球の質がいい証明。フォームのバランスも良い」とうなった。

 この金丸3日後7日に行われた同大3回戦の6回から救援で登板、4回を1安打でリードを守りチームの勝利に貢献した。その内容、交代した6回無死から7回2死まで5連続奪三振。8回1死2塁にされたが次打者を空振りに三振。後2塁走者を牽制球でさし、9回2死後最後の打者は150kmの直球で見逃しの三振に仕留めた。

 これで28回連続無失点で昨秋から続く連続自責点0は53回に伸び、連続無四球イニングも37になった。この日は巨人の他3球団がネット裏に来ていてその一人日本ハムの大渕スカウト部長は「完成度が高くなっている様子を感じる」と褒めた。11日から甲子園球場で関学戦、金丸投手は11日の第1戦に先発する。

令和6年5月10日

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