トラウタニ

ドジャースの大谷が6日(現地時間5日)本拠地ドジャースタジアムでのブレーブス戦で本塁打9号、10号を連発した。8回に打った2本目の10号は放送したスポースサウスウエストのアナウンサーは「当日球場の風はレフトからライトに向かって吹いていたが一部センターからホームに向かって吹き込んでいた。その状況で飛距離464フィート(141.1m)ですからね」と話した。

 ラジオの解説をしたのが2007、8年ソフトバンクの投手として85試合にた投げたニコースキーさんで、語るところは「2018年レンジャーズで仕事をしている時スプリングキャンプで大谷をみていて打つ事に関しては非常に悪くメジャーでは打てないと思っていた。90マイル(144.8km)の直球にも振り遅れていた。特に左投手に対するスイングが酷かった。打つ方ではやっていけないと思っていた。それでもピッチャーだけで十分でした。それが全くそうでなかった。特に2本目の本塁打。だから7億ドルも稼いでいるのでしょう」。

 話の中に出てきた10号の飛距離141.1mは今季2番目で最長は4月1日、マーリンズ戦でエンゼルスのM・トラウトの打った3号本塁打。飛距離は473フィート(144m1)。トラウトは大谷のエンゼルス時代の同僚で「トラウタニ」と言われたあのM・トラウトだ。

 エンゼルスに入団当時上記ニコースキーが語るようだった大谷が今になったのにはトラウトの存在が大きかった。昨年FA、7億ドルでドジャースに移籍、離れ離れになった二人は4月中旬、交流戦のためドジャースがエンゼルスのの球場に行った時抱き合い再会を喜んだ。

 2010年代メジャーのトッププレイヤーだったトラウトは近年故障の連続で欠場が多く、「トラウタニ」で記録を伸ばしていた大谷が一人で勝負を避けられた。大谷がエンゼルスを出る一つの理由だったが大谷が出て「トラウタニ」が解消した今年トラウトは体調が久方ぶりに良くそのころ本塁打もリーグトップで10号に達しそのころ30日半月板損傷のため故障者リストに入った。

 トラウトの欠場を境にエンゼルスは勝てなくなり6日、ガーディアンズに連敗12勝22敗で借金10で最下位に落ちた。大谷がいなくなって減っていた報道陣、50人から3人という試合もあったという。

 そんな状況の中この3日トラウトは手術を受けたと発表された。その3日後の6日大谷は2連発でトラウトの10号と並んだ。「ああいう状況で打てるのは大事な事だ。自信がついた」と大谷。ちなみに10号は4人が記録している。

令和6年5月7日

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