いぶし銀の働き

阪神は15日の中日戦、逆転負けした14日のカード第1戦で致命的エラーをした佐藤輝を2軍に落とし、かわりに渡邉諒を昇格、先発メンバーの6番に入れた。この渡邉、2回の最初の打席で1死後中前安打、4回の2打席目は四球で出たがともに前後の打者が中日の先発小笠原のナックルカーブ多投の投球にタイミングを外され得点に結びつかなかった。

 阪神は大竹が先発。中日は2回1死後石川昂が左中間2塁打、山本四球で1、2塁としたが加藤匠三振、小笠原中飛。3回は田中の右前安打、細川四球で1、2塁としたが中田3ゴロ。6回は細川が左中間2塁打、2死後山本が3遊間に打った痛烈なライナーは横っ飛びした阪神の3塁渡邉に取られた。大竹はピンチは多かったが小笠原のナックルカーブに対抗して投げた80kmのスローボール効果で7回まで0に抑え96球で交代。阪神は8回ゲラ。

 一方中日小笠原9回も続投。マウンドに上がったが無死中野に右翼線を破る2塁打。中日は投手コーチが小笠原の意向打診の上交代。出てきたのがマルティネス。同点での起用に中日のこの試合かける強い気持ちが感じられ、マルティネス代わりばな近本を歩かせたが後大山以下を三振、中飛、三振で期待に応えた。その裏阪神3人目石井。中日を3者三振。10回中日松山も3人で料理。裏の阪神は島本。1死後代打福永に中前安打、岡村の犠打で2塁に進まれたが田中2ゴロ。

 11回中日は左の斎藤、阪神は無死森下が左中間に2塁打。中野は1球目、3塁線を狙ったバントがファール。2球目もファールで0-2。3球目ボールの後の4球目、外角のボールを体を前に倒してとらえあとドアースイングで引っ張り1、2塁間にゴロ、中日2塁田中が処理、中野は1塁でアウトになったが2塁走者の代走植田は3進。続く近本の2-2後の6球目、低めボールの直球を拾った右前安打で帰った。

 この決勝点をその裏登板の岩崎が無死カリステを四球で出したが細川遊ゴロ、代打中島右飛、石川三振に打ち取りまもった。試合後近本がお立ち台に上がたがバント出来なかったのをウルトラシーの打撃で帳消しにした中野の技術も魅せた。こういう執念も佐藤に欠けるところだ。

令和6年5月16日

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