初期ガンダム作品群ではZZガンダムが一番好き

HuluでちょこちょこZZガンダムを観るのを続けて、ひと通り観終わったので、その感想を。

作品の成り立ち

前作のZガンダムの直接の続編。序盤はおおむねZガンダムの主要キャラも出てくるし、モビルスーツも同じ。

宇宙世紀0088年、グリプス戦役で地球連邦軍が創設したエリート部隊「ティターンズ」は事実上壊滅した。しかし、エゥーゴも大半のパイロットが戦死し、有力な指揮官のクワトロ・バジーナ大尉は行方不明となったうえ、エースパイロットのカミーユ・ビダンも精神崩壊に陥り、深刻な戦力不足に悩まされていた。そんな中、三つ巴の決戦から一時手を引き、高みの見物をしていたハマーン・カーン率いるジオン公国残党組織アクシズはネオ・ジオンと名を変え、地球圏の制覇に乗り出す。

Zガンダムとの違い

Zガンダムはとても難解な作品でした。というのも、地球連邦軍のティターンズとそれに対抗するエゥーゴがあり、主人公はエゥーゴに所属しているという立ち位置の上、エゥーゴには旧ジオン軍所属のパイロットもいます。この対立に加わるのがハマン・カーン率いるアクシズでのちにネオ・ジオン軍を名乗り、三者が入り混じり、ごちゃごちゃした争いのまま終わりました。

この戦争が終わったところからZZガンダムはスタートするため、敵と味方は分かりやすかったです。ただ、物語後半にネオ・ジオン軍も内紛が起こり、正規軍と反乱軍でのつぶし合いが始まるというのが、Zの続編らしいですね。

主人公を取り囲む多様な女性キャラ

さて、ここからは本作の好きな点。まずは、主人公のジュドーが敵味方問わず、モテモテです。幼なじみのエル、本作では珍しい職業軍人のルー、敵軍だとキャラ(こういう名前、巨乳ダミ声に左右の髪色が違う人)、プルにハマン・カーン。プルや妹のリィーナは妹キャラ全開。ラスボスのハマン・カーンは不器用な形で求愛しているようにしか見えないシーンが後半に続々と出てきます。敵味方問わず、色々なタイプの女性が出てきますが、無印ガンダム、Zガンダムで出てくるキャラよりも個性的、かつ、系統がバラけています。これって、今の視点でも目新しさがあります。

前半はコミカル、後半はシリアスな展開

前半は子どもたちのドタバタ劇。ヤザンみたいにZガンダムのキャラはお笑い要員に成り下がってます。これが嫌いな人も多くて、低評価を受けやすい作品です。一方、物語が進むにつれて戦争中だけあって、色々な人が亡くなります。さらに、話が進むにつれて分かってくる、戦争の裏側。zガンダムのように、在庫一掃セールとばかりに皆消えていくというよりも、それぞれのタイミングで見せ場がある形となっていて、富野戦争史観である厭戦が良く表現できているなと感心します。

色褪せない名曲、Silent voice

zガンダムはオープニング、エンディング、前期後期ともに、名曲でした。一方のZZガンダムの前期オープニング曲はあの秋元康先生作曲のアニメじゃない。この曲は嫌いじゃないですが、けど、今聴くと古く感じます。が、後期オープニング曲のSilent voiceは現在進行形の音楽に聞こえます。

黒歴史扱いされがちな位置付け

Zガンダムはアニメ放映後にリメイクされて2005年から2006年に劇場公開されました。このリメイク版だと、ハマン・カーンは戦線から引退することになり、ZZの世界と断絶してしまいます。アニメ版と劇場版のどちらを正史とみるかという問題もありますが、一時期はリメイク劇場版が正史になったと解釈されてZZの世界はなかったものと考える人もいました。ガンダムUCはアニメ版の世界と同じ時間軸にいることが明らかになったため、Zガンダムは並行の世界が存在するという形になったのでしょうか。

今のアニメ、ドラマと比べると

一年間で一シリーズという形であったため、全47話をぶっ通しで観るのができないというのがガンダムシリーズの難点でもありますね。もう一度見返すかなぁ?どうだろう?





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