東大前刺傷事件で思うこと
東大前刺傷事件は驚いた。
共通試験初日に愛知県の高校二年生の少年が、東大前で試験を受ける受験生と通報した70代男性を切りつけたという事件だ。
まず被害に遭われた方に、一刻も早いご回復をお祈りします。
加害者とされる少年だが、ネットではかなりバッシングされている。
直接切りつけた方以外に、試験当日にあの会場にいた多くの受験生に不安を与えたのだし、社会への影響は大きい。
バッシングは当然といえる。
しかし、この加害者の少年はある意味では被害者でもある。
「良い大学を出ることがいい人生を送る確実な方法なのだ」と必要以上に勉強を重視させてしまった周りの環境や社会の被害者なのだ。
私のように30も過ぎれば、学歴や偏差値だけで人生が決まるわけじゃないって本心から思えるかもしれない。
だけど彼はまだ高校二年生。
周りからの影響で自分自身の意見が作り上げられてしまっていたのだろう。
たかだか学歴、勉強、と思うかもしれないけれど、本人にしてみれば人生を左右する大問題なのだ。
視野が狭まってしまうのも無理はない。
もちろん最終的には事件を起こしてしまった加害者自身が悪いのだけれど。
社会に責任を負わせることは現実的に出来ない。
しかし、同じような事件を起こさないためにも、社会に参加しているひとりひとりが意見を改め、それぞれが視野を広く持つ必要はあるだろう。
私たちが作り上げる社会が、未来の若者の思想にも影響を大きく与えるのだから。
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