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口内炎の思い出

口内炎ができた。歯列矯正の器具が当たる部分が口内炎になったのだ。結構痛い。

口内炎が出来ると思い出すことがある。中学校1年生の時のことだ。

酷い口内炎になったことがあった。

当時(最近では滅多になくなったけど)よく唇を噛んでしまうことがあった。不思議なことに1度噛むと同じ場所を短い期間で何回も噛んでしまうのだ。腫れて噛みやすくなるのかな?

その酷い口内炎も唇を複数回噛むことによって生じた口内炎で、大小合わせて10個近くできてしまった。

食事もとれないほど辛い口内炎だった。

母親も僕の口内炎に驚き、病院へと連れて行かれた(口内炎で病院なんておかしいと思われるだろうけど、本当にそのくらい酷かったんです笑)。

受診したのは内科クリニックだった。

先生の診断は「栄養の偏りから発生した口内炎でしょう」と。

この診断結果を受けた母は帰りの車の中から文句連発。

「私はちゃんと食事を作っている。栄養の偏りなんて考えられない!!」

私のせいじゃない、私のせいじゃない、私のせいじゃない。

そう。そんなことは僕が一番わかってる。唇を複数回噛んでしまったことによる口内炎だ。

それは母にも言ったと思うんだけどな。

だけど医者から診断を受けた母親は、なんとか自分が悪くないんだということを証明したいみたいで、次に連れて行かれたのは歯科クリニック。

歯医者さんの診断は「前歯と歯茎の間に汚れが溜まっている。それによって炎症が発生したのでしょう。」という診断結果。

母はこれを聞いて大満足!

「アタシが悪いのではない、アンタがちゃんと歯を磨かないからだ!」

なぜか勝ち誇ったような満足げな表情で何度も繰り返すのだった。

何度も書くようだが、僕の口内炎の原因は唇を噛んだことによるもの。そして前歯の汚れは口内炎が痛くて歯をちゃんと磨けなかったから、汚れが溜まってしまったんだ。順番が逆なんだわ。

母に言ったけど、もう聞いてない(最初から聞いてなかったけど)。

「大体、内科医に口内炎のことがわかるわけないんだ。歯医者さんの言うことが正しい!」

(いや最初に内科に連れてったのはアンタ自身だろうが……)


はぁ……口内炎ができる度にこのことを思い出す。そしてイライラするのだった。

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