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2015 2/26 「島のもやし」

内地の人にとってもやしの値段ってどれくらい?
「普通に買って60〜70円、でも特売の30円のしか買わないね」
そんな感じじゃないですか?

石垣島のもやしの値段。
ハイ、ズバリ130円!(多少の前後はあるにしろ)
そう、もやしは島ではかなりの高級食材なんです。
ただそれには訳がある。

ちゃんとひげ根が一本一本きれいに取られてるのね。
おそらくはオバァの手仕事。
おまけに内地のもやしに比べてかなり細い。
この丁寧なひと手間と、ちょっとした地域での品種(育て方?)の違いが島のもやしならではの独特の食感を生むのです。
しゃくしゃくしゃく、実に心地よい食べ応えが口に広がる。
最初食べた時は結構びっくりしました。へー内地のもやしと全然違う!
でも美味しい!
以来、内地のもやしは食べられない体に(笑)

先日のお昼、いつもの「ニーランの石」へ、そばを食べに。
ここのそばは島そばとはいってもかなりスタンダードな味わいの八重山そばとは違い、個性的な味わいが人気の店です。
さばだしの強い風味を味噌でマイルドに仕上げた絶妙な味わいの「味噌そば」、強烈な辛さが癖になるカレーそばが人気のお店ですが、僕は比較的スタンダードな味わいの「野菜マースそば」がお気に入り。(これもあっさり系の島そばの出汁と思わせて、実は島ではあまり使われない鶏がらスープという実は個性派なそば)



この上に乗ってるもやしがまた美味しい。ひげ根と豆の部分まできれいに掃除してある。火の入れ方も絶妙。

美味しく頂いて、さあ帰ろう、ごちそうさま!というところで店主のビッキーさんがこれ良かったらもっていってと渡されたのが



やったー、超綺麗なんですけど?
ネーネー自ら手仕事で掃除したもやし!


これはあだやおろそかにできぬ、さあどうしようと考えて、昨日作ってみたのが「島もやしと島豚のタイ風オムレツ」

①中華鍋に油を熱し、豚ミンチを入れあらかた火が通ったらもやしを入れ、酒、塩こしょう、でさっと味をつけてすぐ皿に取る。

②ボールに卵を割りいれ、ナンプラー、砂糖、酒で味付け、パクチーの刻んだのをたっぷりと入れてよくかき混ぜる。

③中華鍋にたっぷり目のガーリックオイル(もしくはごま油)を熱し、卵を流し入れ手早くふわっと膨らむようにと火を通す。

④①をいれ卵を二つに折って皿に盛り付け、スイートチリソースをかける。

卵一個だとちょっとはみ出しちゃうな(笑)

卵も川平の農場の放し飼い飼育鶏の有精卵なので強い火を使っても嫌な匂いはしないし、パクチーは今が季節の出盛りで安い。川満養豚のもろみ豚の挽肉は普段は¥150/100gと少々お高いのですが、毎週木曜日、星野商店で¥98に割引になるのでまとめて買ってます(笑)そしてスイートチリソースもなぜか街の商店でも置いてないとこはないくらいポピュラーな調味料。(どうやらタコライスにかけるみたいですね)
かように島の食材はどれ一つ取っても個性というか、顔がわかる食材ばかりなのであります。楽しいねー。

タイ風オムレツ、迷亭でもしばらくお出ししますので気になる方は是非。ただしもやしはビッキーさんのは食べちゃったので、「金城商店」のですけどね。



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