1月に読んだ本

こうして晒すことで、まあ、その、なんというか目標というか、「読まなきゃ」というはげみになるので(笑)、読後の感想というより記録ということで。

日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか/矢部宏治

いろいろ腑に落ちた。合点がいった。というのが正直な感想。
どうせまた「陰謀論」的な話でしょ、とおっしゃる方も多いかと思われますが、書かれているのは戦後日本に着々と積み上げられてきた事実のみ。
うすうす「そうじゃないかしら?」と思っていたことが「そうなんですよ。」と突きつけられる。「基地」も「原発」も「秘密保護法」も「集団的自衛権」も「TPP」もすべて「腑に落ちる」のであります。

ナツコ-沖縄密貿易の女王/奥野修司

戦後沖縄で本島、石垣、与那国、台湾、香港をうら若き女性にもかかわらず大の男を組織して飛び回り、「密貿易の女王」と崇められながら、なぜかほとんど記録に残っていないナツコという謎の女性の短い生涯を、周りにいた人間の記憶を丹念に辿り再現することで、戦後沖縄に花開いた「大密貿易時代」という一瞬の「ウチナー世」の光芒までも描いたノンフィクション。
おもしろくないわけがない。


九年前の祈り/小野正嗣

この前の芥川賞受賞作。今時の芥川賞はKindleですぐ読めるんだ!(昔は家で買ってた文藝春秋で読んだなあ)という物珍しさでDLしてしまった。まあ良くも悪くも純文学。未だにこんなに変わらないもんなんだなあ。でも話は面白かったです。舞台が九州の海辺の町なんだけど、風景や人間関係が石垣島と似ている感じがあって共感して読めた。


家めしこそ、最高のごちそうである/佐々木俊尚

ずいぶん前に買ってあったのを途中で放り出していてたのを、あらためて最後まで流し読み。「今は外でジャンクなもので済ましたり、高価なレストランで食事するより、お家で材料から吟味して、パパッとセンスの良いお料理をこしらえるのが、おしゃれでナウいのよ。」っていう結論から言えばバカみたいな内容。でもその論を立てる過程で引用される本が丸元淑生の「システム料理学」とか玉村豊男の「料理の四面体」とかで、応用の効くシンプルな料理手順とか、味付けごとに料理を分類して重ならないように工夫するといったマトリックス的な献立が、まあやっぱり男子にとって料理って理科の実験なんだよなあ、とつくづく思った。

大人の肉ドリル/松浦達也

これまた、基本はここのメニューのレシピ本ではあるけど、「肉の美味しさとは何か」「そのためにはどういう調理が理にかなうのか」ということを徹底追及してるこれも理系レシピ本。超面白かった。かなりパクらさせていただいてます(笑)

おおきく振りかぶって-24/ひぐちアサ

漫画。
なんとなく新刊が出ると買ってる。
でも安定の面白さ。


冒険エレキテ島/鶴田謙二

漫画。本棚にあったのが目について再読。
めちゃめちゃオモロイ。
しかしこの一巻がでてからはや3年。
二巻目が出る気配なし。(連載は再開されてるらしいが)
鶴田よ。。。

おもいでエマノン/鶴田謙二

漫画。「エレキテ島」再読して鶴田熱が高まり、買ってなかったのをアマゾンで取り寄せ。原作ものだけど、完全に鶴田ワールド。
面白かった。

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