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素人が名画を模写ったら見えてくるものがあるはず#2

こんにちは。
前回に引き続き、レオナルド・ダ・ヴィンチの名作【最後の晩餐】をド素人が模写していきます。


模写などまともにしたことが無いですし、やり方すら正しいのかわかりません。今回もひたすら手元の本を参考に自己流で描いていきます。

7時間かけて描いたのがこちら

無題15-2

前回より人物のブラッシュアップを重点的にしました。【最後の晩餐】に描かれているのはイエスとそのお弟子さんたちです。顔の大きさがバラバラですが、この時点ではまだ気付かずに描き込んでいました。早速素人らしいミスです。

9時間かけて描いたのがこちら。完成

無題15-3

テーブル上の食器等と天井の細部を描き込み、完成としました。
細かくてごちゃごちゃしている食器達……、正直申し上げると訳が分からなくなってきて色々誤魔化してしまいました。これはレオナルド先生に叱られてしまいます。しかし素人の私にとってこれだけ描けたら凄いもんなんです(言い訳)。

総括

で、分かったことがあります。やはりと言いますか何と言いますか、絵を描く技術が無い者が模写すると配置がバッラバラになるということです。

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↑本家のレオナルド・ダ・ヴィンチ作【最後の晩餐】(画像はpixabayより)。ミラノのサンタ・マリア・デレ・グラツィエ修道院の食堂の壁に描かれています。文句の付けようがない名作。一度は本物を拝んでみたい。

レオナルド・ダ・ヴィンチの作品の一つ。キリスト教の新約聖書のうちマタイによる福音書第26章やヨハネによる福音書第13章等に記されているイエス・キリストと12使徒による最後の晩餐を題材としたもので、「12使徒の中の一人が私を裏切る」とキリストが予言した時の情景が描かれている。
(Wikipediaより)

イエスの顔を基準に私の模写と重ね合わせてみました。
実は【最後の晩餐】は20世紀に修復作業を受けています。私が参考にした本にはその修復前が掲載されていたので、画像との色彩の違いはこの際目を瞑って頂くとして……。人物の位置、窓枠の位置、食器の位置etc.…。どれだけズレが生じたかを赤線で修正入れてみました。

無題16

元絵とこんなにもずれていたのか、とショックを受けながら訂正しました。なんたって本人は参考にした本とタブレットを何度も見比べて「よし、配置はバッチリだ」と確信して描いていたのですから。悲しきかな、観察眼など無かった…。イエスの発言に驚くお弟子さん達と同じ顔をしました。
天井や窓枠の見え方は、もしかしてパースをきっちり理解できていたなら上手く描けたのでしょうかね。

件の修復失敗して世を騒がせた素人さんもきっと同じ感覚だったと思われます。擁護するわけではありませんが、本人の中では正しく描いていると思っちゃうんですね。そのうち他の気になる箇所を弄りだし、でも細かい部分はよく分かんないからニュアンスでやってしまい、結果的に全くの別物が出来てしまうという。あれもパーツの位置が正確だったなら多少は〔見れる〕ものになったのかなぁ。どっちにしろ素人は芸術品の修復に手を出してはいけないとよく分かります。少なくとも私のような模写すら全然できないような素人はダメです!分かりきっていたことでしたが!

おまけ

ところで模写中に思案していたのですが、なんとかこの名作を一筆書きできないかなと。単純化されてもこれが【最後の晩餐】だと解る方法はないものかと、試したものがこちら。

無題17

↑一筆書の晩餐
レオナルド先生、申し訳ございませんでした。

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