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埼玉西武ライオンズというなまえの沼


先日、1月30日まで絶賛受注受付中の、「全選手対応プレイヤーズ応援グッズ」受注生産選手名前入りタオルを購入した。
隅田知一郎くん、中山誠吾くん、滝澤夏央くん、あと水上由伸くんの4枚。


「う~~ん、ちーちゃん(と勝手に呼んでいる)はともかく、誠吾と夏央(と勝手に呼び捨てにしている)は1軍じゃ見る機会まだまだ先だろうし…2軍戦も行きたいけど…う~~~ん、いつ使えるだろう…でもなあ~う~~ん」って悩んでたんだけど気づいたら全員分カートに突っ込んでたし、水上くんのも一緒に買ってた。


今日は、そんな人間が「こりゃもう引き返すことはできね~な」と実感したという話を聞いてほしい。

引き返すもなにも別に前から西武くんのこと好きだし…見てなかった時期も多いけど好きだったし…とかなんとか自分で何かに言い訳していたが、こればっかりは認めるしかない。ごめん、同窓会にはいけません。わたしはいま、西武ライオンズという沼にいます。

nkn into 沼。nkn dive to 西武ライオンズ pond。


だって、応援したい選手が次から次へと出てくるんですよ、この西武ライオンズとかいうチーム。



ちょっと前まで、「いや~いうて2軍の選手はよくわからんわ」という人間だったんですよ、わたし。19年の終わりあたりに1軍の試合に出てきた愛斗を初めて見たとき、「めちゃくちゃ打ちそう!!!守備苦手そう!!見た目がチャラい!!丘サーファーじゃん!!」とか言ってたレベル。マジで今のわたしがそのころのわたしを見たら本気で泣くまで殴るのをやめないと思う。今はもう愛斗くんのSP(セキュリティーポリス)になりたいので大丈夫ですが……。

そんななので、ちょっと前までは2016年以降はドラフトも見てなかったし、何にも知らずにただ家族が好きだからという理由で応援してただけ。

言い方は悪いかもしれないが1軍になれるかどうかもわからない活躍もせず終わってしまうかもしれない選手を応援するためにタオルを買おうなんて、少なくとも考えられなかった。

それがいまや、「はあ~~~!!!!夏央!!!!!!!!!!支配下になれ!!!お前が西武の最高の1番になるんだ!!!」とか毎日言ってるんですよ。

その選手に望む結果を出してくれる確約はこれっぽちもないのに、芽が出ずに終わってしまうことだってあるのは解ってるのに、それでも応援したくてたまらない選手がいるんですよ。


本当に、西武ライオンズを好きになればなるほど止まらない。期待が。愛が。応援が。


いろいろあって球場に通うことが増えて、せっかく行くならと選手のパーソナリティに触れるようになって、今まで名前だって知らなかった選手のことも知って、西武ライオンズのことを知って、どんどん好きになって、気づいたらなんかもう手遅れですわ。

入ってきたばっかの選手なんか特に実力なんてほとんどわからないのに、ちょっとだけ見た映像で、少し齧っただけの知識で、それでもその輝きが炸裂して、あの壁のないドーム球場で満員の観客の中、歓声を浴びてヒットを打って走ってファインプレーしてHRぶち込んで、三振取って雄たけびを上げて歓喜の瞬間を産むことを信じちゃうんですよ。

それを信じ始めたら、もう引き返せないでしょ。そんなの。


そして、それを信じたいと思う選手がこれからどんどん出てきちゃうって、そんなのもう、引き返したいとも思わないでしょ。一生楽しいじゃんそんなん。


だって一生(というものは実際にはないのかもしれないけど)西武ライオンズは続いていくし、毎年新しい選手が入ってきて、毎年誰かを応援したくなって、それから今まで応援してきた人たちもいて、もちろん球界を去っていく選手たちも毎年いるし、応援してきた選手がいつそうなるかなんてわかんないけど。

それでも、一生ワクワクさせてもらえるってことなんですよ。好きでいるだけで(時たま嫌いになったとしても)、それだけで一生楽しませてもらえるの、ヤバくないですか?!


2020年なら山村くんだし、2021年なら中山くん滝澤くんだし、でもよくよく考えれば2016年の今井くんの時点でもう始まってたのかなとも思うし、とにもかくにも、こんなにも抜け出したくない沼があるのかよと毎日思っているわけです。

いや、ていうかさ、みんなもそうだろ!!??


だって西武ライオンズに限らず全てのチームの全てのファンの前に、次から次へと応援したい選手が出てきているわけじゃないですか。

純粋な楽しさとか夢とか希望とか、大仰なことを言うならば救いとかをくれる選手が、別に新人とかじゃなくても、今までいた選手とかでも、突然そういう風にパッと目の前に現れて、輝く世界を見せてくれる選手たちがいっぱいいるわけじゃないですか。

わたしがたまたま西武ライオンズのファンだったから西武ライオンズにそう思うだけで、全部の野球ファンに、そういう選手がいるんだとわたしはそう思っているんですけど、どうでしょうか。

もちろん、個別の選手に思い入れを持たないファンの人もいれば、全ての選手に対してめちゃくちゃ思い入れがある人もいたり、そもそも結果しか見ないよ~って人もいるし、そういういろんな楽しみ方、応援の仕方ができるのが野球のめちゃくちゃいいところだと声を大にして言いたいところではあるのですが!


人を応援する。
応援している人の活躍を喜ぶ。
そしてその活躍を自分の活力にする。

すごいシンプルに、わたしはその魅力に憑りつかれてしまったんだなと思うのです。そして、みんな憑りつかれてほしいなと思うのです。そして憑りつかれた人の楽しそうな顔を見て一緒に喜びたいと、本気でそう思うのです。


人間なので一生興味があるかとか一生応援できるかとかは正直言ったらわかんないけど手放しで大好きなうちは、時にはマジでキレたり怒ったりしながら、選手たちの輝きを追い求めて選手たちが放つ光を浴びながら、埼玉西武ライオンズという引き返せない沼の中でサムズアップしていけたら最高の人生だ。

みんなで泣いて笑って、今年も西武ライオンズを愛していこうな。


おわり。

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