私の選択
どうも、ナカです。
前報にて、ある選択の光と闇を垣間見たわけだが、今報では、私の人生最大であり最高の選択をご紹介したいと思う。
これを明らかにすることは、本連載でこの先否応なく増えてくる妻への悪口の機先を制し、前もって妻を最大限ヨイショしておくことに通じる。
という背景であるため、
「お前の妻への称賛なんて、聞いとれんわ。先にいんどくね(広島弁で「帰っておく」の意味)。」
という方は、ここでそっとページを離れることをお薦めする。
「成功した他人の恋愛ほど、唾棄すべきものは無い」
とはよく言ったものだ。
(森見登美彦作・四畳半神話大系の一節より)
では、始めよう。
ナカの人生最良の選択は何だろうか?
中学校の部活として、当時市内最強の名を欲しいままにしていたバレー部ではなく、部室にエロ本の転がる弱小陸上部に入部したことでしょうか。
(後に、我らの代のスーパーキャプテン・T君のもとで、中3最後の大会で市内を制することになるが、それはまた追々ご報告する)
高校の部活選びで、「まぁ何となく陸上部かなー」と考えていたところ、高校に入って初めて出来た友人に『一緒に入ろうやぁ!』と誘われ、サッカー部に入部したことでしょうか。
(その友人は半年後、バスケ部に移り、そこでも大活躍することになる)
昨日の社食にて、チキン南蛮に行列が出来る中、焼き魚をチョイスして、大当たりだったことでしょうか。
こんな問いを投げ掛けられたとしたら、迷わず
「妻と結婚したことです」
と断言することでしょう。
私と妻の出会いは、同じ会社の新卒入社の同期として、であった。
そして、始めの集合研修期間中である、出会って3週間後に付き合い始めた。
研修期間の終わった、出会って5週間後には、お互いの配属先の影響で、遠距離恋愛となった。
私がナカの会社の友人だったら、こう思っていただろう。
「せっかく付き合い始めたのに、配属先が遠くで気の毒だなぁ。数ヶ月~半年くらいで別れるんだろうな。別れた時の残念会のお店、今からピックアップしとこ。」
実際の二人は、翌年の初夏、遠距離状態のまま、入籍した。
ナカ自身、付き合って数ヶ月後には、
「この人と結婚するんだろうなー。逆にこの人と結婚しなかったら、一生結婚しなさそうだなー。」
と感じていた。
そして、それを実家の母親に伝えると
母「アンタ、どんな弱みを握られてるか知らないけど、焦っちゃダメよ」
とは言っていないが、口をあんぐり開けて、心底驚愕していた。
多分、初期条件として、自分ともっと相性が良いとか、一緒に居てラクだとか、顔が好みだとか、そういう人は他にも居たんだろうと思う。
ただ、緒事象を全部引っくるめて、この人と一生続く関係を構築していきたい、と本気でそう思ったんだ。
まぁ、ケンカすることもよくあります。
妻「アナタは本当に私の言ったことを覚えてないわ!姿勢が歪んでるからそんな事になるのよ!」
ナカ「なにー!そんな時のために共通でスケジューラ使ってるんだから、そこに書けば良いだろ!キミこそ、√8を小数点第四位まで覚えてから言ったらどうだ!」
そんなこんなも、
「マジどうでも良いことで言い合ってるね。」
「ちゅうか、√8って、2√2じゃね?衝撃的にセンスなくね?」
など、皆さんの身近な大切な人との話題作りの一助になれば、至極幸甚です。
『このひとと、一生かけて良い関係をつくっていきたいと、おもったんだなぁ。にんげんだもの』
なかを
ー完ー
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