PyCharmを使っていて躓いたときに試した設定

はじめに:

Windows環境でPyCharmをよく使っています。Community Editionです。ときどき設定変更で悩んだりすることがあり、調べても解決に時間がかかったり答えが見つからないことがあるため、情報共有の意味や備忘録的な意味で記事を作ります。

細かいネタばかりになると思うので、ネタが生まれる度に当記事に追加する形で更新していきたいと思います。つまり不定期更新で、なおかつ内容に統一性はまったくありません(PyCharm関連という点だけが共通点です)。よろしくお願いします。


前提

Windows版 PyCharm Community Edition をご利用の方向け記事です。Mac版やLinux版でも同じ手順が使えるかもしれませんが、実際に試してはいないため対象外とさせてください。

バージョンについては記事の追加・修正時にバージョンを逐一記載するようにします。当記事内で複数のバージョンを扱ったネタが混在する可能性を考慮し、区別ができるようにしたいためです。


ネタ001: エディタ内で大きいサイズの行が勝手に折り返し表示されてしまうのを無効化したい

使用環境: PyCharm Community Edition 2022.3.2
あるとき、一行のサイズがものすごく大きいデータを追加したところ、勝手に折り返し表示される(自動でsoft wrapがかかる)ようになってしまいました。元々大きいサイズのファイルだったためか、折り返しの整形処理にかなり時間がかかり、PyCharm自体が長時間固まったような状態になってしまいました。

最初は原因が分からず同じ操作をする度に同様の現象になり、困ってしまったため、原因を探しました。結論としては、

View > Active Editor > Soft-Wrap のチェックを外す

で問題を解消することができました。ただしこれは対症療法にすぎず、大きいデータを貼る度に逐一この作業をすることになり、手間です。そこでもう少し抜本的な対策を探しました。それについては002の項目をご覧ください。


ネタ002: 自動でSoft Wrapされる行サイズを変更する

使用環境: PyCharm Community Edition 2022.3.2
まず最初に設定を記載します。

File > Settings > Advanced Settings > force soft wrap in documents with lines longer than: ~ characters

上記設定の"~"の部分の数字を大きくすることで、自動でSoft Wrapがかかるのを抑止することが出来ます。0をいくつか足しておけば事足りるのではないかと思います。不足があれば都度サイズを大きくすればよいでしょう。
なお、この設定項目を探すときに少し手間取るかもしれませんが、その場合、Settings を開いたときに左上の検索窓に「soft wrap」と入れると表示項目が絞られるため、これにより見つけやすくなるかもしれません。


ネタ003: ファイルタイプの関連付けを変更する

使用環境: PyCharm Community Edition 2022.3.2
PyCharmで対応していない拡張子のファイルを最初に開いたときなどに、どのファイルタイプとして関連付けるか訊かれることがあります。ここで適当なものを選択したあとで、やっぱり変更したいなと思うことがあるかもしれません。そういった場合には以下の設定を見直してみてください。

File > Settings > Editor > File Types

上記設定の”Recognized File Types"が既に紐づけ済みの設定です。"File Name Patterns"を編集してください。それで拡張子との紐づけが変更されるはずです。操作手順は以下のとおりです。

  • "+"アイコン:新規追加

  • "-"アイコン:選択されている行の削除

  • ペンアイコン:選択されている行の編集

単純に追加や削除を行うときは一つのファイルタイプ項目のみを変更すればよいのですが、元の設定から変更して別の拡張子に紐づけを変更したい場合は、二つのファイルタイプを編集する必要があることにご注意ください。

なお、"HashBang patterns"のほうは、今回の目的の限りでは変更する必要はないので弄らないでおきましょう。


ネタ004: Side Toolウインドウ関連の設定(Projectタブ)

使用環境: PyCharm Community Edition 2022.3.2
プロジェクトを作成して最初にIDEが表示された状態では設定がデフォルト設定のままなわけですが、少しいじっておいた方が使う上で便利なことがあります。画面の脇に表示されるSide Tool ウインドウの設定についていくつか書いていきたいと思います。

Projectタブの一番上を見ると以下のようなメニューが見えると思います。

この中の歯車のアイコン(赤枠で囲った部分)をクリックすると、以下のようなメニューが表示されます。

とりあえず初期状態から変更しておくと便利な項目が二つあります。

  • Open Files with Single Click

  • Always Select Opened File

です。最初の項目(Open Files with Single Click)を有効にするとProjectの中の項目を一回選択しただけで開くことができます。これが無効だとダブルクリックする必要があります。

二つ目の項目(Always Select Opened File)は、既にエディタのペイン上で開いかれているファイルを選択したときに、Projectのリストも追従してそのファイルが選択状態になってくれます(ジャンプして選択表示してくれる)。今開いているファイルがProjectのどこにあるのかが分かりやすくなり、いちいちリストの中から探す手間が省けます。

設定変更方法ですが、メニューが表示されている状態で変更したい項目を一回クリックするとチェックマークが付き、有効になります。無効にするときはもう一度クリックします。

プロジェクトを最初に作ったときやPyCharmのプロジェクト設定がまっさらのときは、とりあえずこの二つは最初に弄っておくと便利です。


最後に

ネタは時々不定期で追加・更新するつもりです。
技術的な間違い、誤記等のご指摘を受け付けております。
よろしくお願いします。


編集履歴

2023/05/23 初版 ネタ001、ネタ002を新規追加。
2023/06/05 ネタ003を新規追加。
2023/06/19 ネタ004を新規追加。

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