[研究室ゼミ] 発表では発表者支援ツールやカンペの利用は禁止で時間厳守のため徹底的に練習

発表者支援ツールは便利なものですが、どうしてもそれに頼りがちで聴衆を見なくなってしまいます。紙やスマホ、iPadなどのカンペだとなおさらかなと思います。また、セリフを事前に書いておき、発表者支援ツールを使って練習すると、それを読むことに注力して、喋りにくさや伝わらなさに自分で気づきにくく、また作ったカンペを編集する手間などから、問題を指摘してもなかなか良い方向にアップデートされない印象です。さらに、発表練習での成長がないため、次に繋がりません。

ということで、中村研では学会発表において発表者支援ツールの利用やカンペを持って発表することを禁止しています。

また、与えられた発表時間を守ることは発表者として最も重要なことだと私は考えています。どれだけ素晴らしい発表でも、発表時間を守らないものはなんか冷めた目で見てしまいます。ということもあり、発表時間は厳守すること(与えられた時間でプレゼンを準備すること)を徹底しています。

この、「発表者支援ツールは使わないこと」「発表時間を厳守すること」を徹底するため、学会発表の3~4週間前から同じ学会で発表する人(及び共著者)と一緒に、週2回程度発表練習することを要求しています。また、発表練習においても、「うまく喋れなくても良いから読まずにプレゼンして!」とお願いしています。

そのおかげもあってか、発表ではカンペを見ることがなく、また学会発表自体もほぼ時間ピッタリで終わらせることができている学生さんが多いように思います。なんなら、発表時間終了を知らせるベルが鳴るタイミングで、発表を終えようとする学生さんも増えてきている気がします。まぁ、ここらへんは美学かもですが。

この、時間ぴったりに発表を収めるように練習することは、与えられた時間で何を伝え、何を省くかを何度も何度も思考し、試行することになるため、その内容がより良いものになっていくのでとても良いなと思っています。

ということで、中村研で徹底している「発表者支援ツールは使わないこと」「発表時間を厳守すること」、そしてそのために「発表練習をしっかりやること」という研究室の決まり事でした。

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