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IMAJIN的 パドックの考え方 2022

おはようございます。
新緑の季節。皆様いかがお過ごしですか?
これからの季節は、中央競馬は春のGⅠシーズンの到来で、地方競馬においても交流重賞やGⅠが目白押しですね。
競馬ファンにとって、年に2回ある連続GⅠ祭りの始まりです。

1.初めにパドックでの自分なりの考え方

タイトルのパドックの考え方ですが、以前にも書かせていただきましたが、まずは自分なりの視点を持つことが大切なのかなと、改めて感じております。
SNSが普及した現代において、いろいろな所でパドックから推奨を出されてる方が多数いらっしゃいます。
その方々に言えることは、自分なりの視点を持って馬を見ているというところが、共通点なのではないでしょうか?
一人ひとり見るところ、感じるところが違うから人気にもバラつきがでる。
これが競馬だと思いますし、オッズと言うものは新聞の印であったり、近走の成績だったり、影響力のある人の予想だったり。
皆様が捉えている固定観念や人気によって形成されているものだと考えます。
私は、このオッズをほぼ予想には反映させません。
なぜかというと、過去にパドックで良く見えた馬のオッズを見たときに、100倍を超えていて、ほかのよく見えた馬も軒並み50倍程度。
そのオッズを見て、「こんなに人気のない馬がくるわけないか?」と切ってしまいました。
結果は・・・1着に100倍超の馬 2~3着も人気薄の馬。
20000倍を超える3連単配当を逃してしまったのです。
これが、オッズを見なくなったきっかけです。

どうしてもオッズを見て当てに行こうとすることで、自分の視点や軸がぶれてしまう。そして高配当の馬券を逃してしまう。

皆さんもこのような経験があるのではないでしょうか?

オッズを確認するのは、馬券購入の際に金額調整するときだけにしています。
そのように変えたことで、誰も見抜けない100倍を超える穴馬を大本命に出来たり、1.0倍の馬でも切り捨てることができるようになりました。

その経験があったからこそ、今のパドックを見る視点や、パドック回顧が生まれたと言っても過言ではありません。

私は、リアルタイムでパドックが見れなくても、必ずと言っていいほどパドックの録画映像を確認します。
年間何万と繰り返し馬を見ることで、馬を見る目が養われてくると思います。

以上の点から
①パドックを見る時は、オッズや過去成績に左右されない。
②自分なりの視点を作る。
③横の比較よりも縦の比較(これは過去のNOTEにも書きました)
④繰り返しパドック映像を見る。
⑤その馬の最高の出来を見抜き、そこにどれだけ近づいてきているかを見極める。
⑥パドックを見ることを楽しむ。

以上を実践するだけで大分変ると思います。
ぜひ皆様もパドックを見る際に、参考にしてみてください。

ここからは、写真を交えて書いていきます。

2.過去走との比較

皆様の記憶に新しい、大阪杯のエフフォーリアの画像を使って書いていきます。

①エフフォーリア

まずは皐月賞優勝時の写真から。
全体的に3歳馬らしく筋肉がまだ付き言っていない印象。
①腹の辺りもまだ線の細さがあり、筋肉の張りも少ない。
 しかしながら全体のバランスとしては、均整の取れた良い馬体ではある。

②腰回り
 まだ腰回りの迫力に欠け、腰の頂点の部分が尖り気味で、張り感や良い意味での丸みがない。
が、3歳馬としては筋肉の付き方は良く見える。
③歩幅。
 歩幅に関しては、柔らかく広い歩幅で、後ろ脚の蹴りが強くしっかり地面を捉えて歩けている。
④目
 集中して前を見ていて、血走ったり気負いも見られない。鋭い眼光
⑤背中からのライン
 やや前が勝っているので、背中から腰に掛けての線が急角度。
 ただ歩様には柔らかさがあるので、気にならない程度。

こちらが天皇賞・秋 優勝時
まず目につくのが腰回りのボリュームと丸み。
春先に比べて、かなり丸みを帯びた体型になり、馬体全体の迫力が増してきた印象があります。
目元に関しては、休み明けながら集中した目をしており、腹回りにも迫力と言うか、ボリューム感が増してきていました。
わずか半年という期間で、ここまで成長してくる馬はなかなか見ないです。

有馬記念優勝時のパドック写真です。
天皇賞秋優勝時から、大きく変わったところは無いように思えますが、腰回りの筋肉が天皇賞秋よりも良くなっています。
更に腹回りも、締まって見えると思います。
印はつけませんでしたが、胸前の筋肉にも盛り上がりがあり、前後のバランスも良く見えました。

こちらが皆様の記憶にも新しい、大阪杯9着時の写真になります。
一見有馬記念の時と変わりないようにみえますよね?
私が感じたのは何点かあります。
①腹回りの緩さ・・・先に見ていただいた天皇賞秋・有馬記念の時に比べて少し筋肉の付き方や、ハリが落ちて見えました。
周回時にも少し重いと言いますか、覇気を感じれませんでした。
②腰回りのボリューム感・・・こちらに関しては右上の矢印部分が少し尖って見えます。
さらに、腰回り全体の大きさが萎んでみえます。
休み明けのせいでもあるでしょうが、調教量や質がこの馬本来のモノではなかったのではないでしょうか?
横山武史騎手も、追切後にイマイチとも取れるニュアンスの話をしていたのも頷けます。
写真では、わかりづらいですが
周回時のリズムや柔らかさ、首の使い方などもこの馬本来のモノではなかったと感じてました。
現にわたくしは、大阪杯の時はこの馬に重い印は打てなかったです。


3.注意すること


この様に、1頭の馬の縦の比較をすることで、本来のパフォーマンスを発揮できる状態か?またそうでないのかの判断が可能になります。
仕上がり途上でも、このメンバーなら十分勝てるだろう?そういう思惑や思考が新聞紙面上の印になるのです。
いくら強い馬でも、本来のパフォーマンスを発揮できなければ勝負になりません。

また、人気のない馬でも条件さえ揃えば、勝ち切ることも可能です。

その状態を見抜けるのは、パドックしかないと私は思っております。

いくら調教でMAXの動きが出来ていても、最終追切からレースまでは最低2日間開きます。
その2日間で、状態は変化しますし、調教時が最高のパフォーマンスを発揮しているかもしれません。
その状態を 見抜くために パドックで馬を見る
ことは重要なことだと考えます。



4.その日の馬体傾向を見極める

レース当日の馬場状態や開催日数による馬場の変化によって、馬体の傾向も変わってきます。
土曜日と日曜日でも変わる場合があります。
午前中のレースでどのような馬が好走しているのか?
どんな人気馬が凡走しているのか?
馬体の形やシルエットを見るだけでも、予想をするうえで違うと思います。
パワータイプの馬なのか、スピードタイプの馬なのか?その辺りを見るともっとパドックを面白く見れるようになると思います。


5.最後に


パドックを見るうえで、先にも述べましたが、いろいろなファクターや予想に左右されずに馬を見てください。
私の場合は、競馬場に行く際はレーシングプログラムのみでパドックを見るようにしてます。
そして、イヤホンをして好きな音楽をかけ、外からの雑音を消しています。
最近は、パドック回顧からの予想も出しているため、前日までにある程度予想することが多いですが、以前はパドックに馬が出てくるまで、テレビでパドック映像が流れるまでは、一切考えないようにしてました。
そこまでする必要は無いと思いますが、あくまでも人気や周りの予想に左右されずに、各馬の状態を見極められるかが、一番大事な部分だと思います。

今後のパドックを見るうえで、少しでも参考になっていれば幸いです。



それでは、楽しい競馬LIFEを


2022年4月30日  IMAIN



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