見出し画像

基本が大事

よくお料理が苦手だという人から、お料理を教えて欲しいと言われるけど
苦手な人に限って、やたらと難しい事をやりがたる。

私の経験からして、出来もしないのに難しい事をやると失敗する。
するとうんざりした気分になり、もうやりたくなくなる。悪循環。
子供の頃からお料理に興味のあった私は、何度も何度もコレを繰り返した。

少し成長して、そこそこお料理が出来るようになった若い頃
『私こんな事出来るんです!』と言わんばかりの凝った料理を作り
『どう?こんな事お家で出来て凄い?』と絶賛してもらえるかと思いきや
これを褒めてくれるのは女友達ばかりで、男性には逆効果だった。
付き合っていた頃の主人に言われた衝撃の一言
『こんな見た事も食べた事もない料理、美味しいのかどうかわからない』
えっ?嘘でしょ?美味しいでしょ?それくらいはわかるでしょ?って
あまりの期待外れの反応にショックだった。

そんな時出会ったのが大竹まことさんの料理本で
やたらとどうだ!って料理を女は作ってアピールするけど
男はそんな事を望んでない!普通の物を普通に出してくる女にこそ惹かれる
みたいな事が書いてあって、コレか!と反省しました。

美味しくふっくらごはんが炊けたり、美味しいお味噌汁が作れたり
トーストの焼き具合が抜群だったり、目玉焼きの半熟具合が最高だったり
コレが出来たら、誰に出しても喜ばれる事間違いなし!

簡単過ぎる単純作業に思われがちだけど、この基本が大事。
基本がちゃんと出来たら、あとは応用だもの。

ごはんを炊くのも、お米の研ぎ具合、水加減、火加減、蒸らし具合に
ほぐし具合、お茶碗にふっくらと盛り付ける等々、結構コツはある。
この1つ1つをちゃんと出来る人なら
違う料理だって工程の1つ1つを大事に進める事が出来るだろうし。

お味噌汁も毎日作る物だけど、今まで本当に雑だったなと
今さらながら思う今日この頃。
市販の出汁の素を湯に溶かして、味噌を溶かして、具と合わせ
煮立つ直前に火を止めたら、これで充分美味しいと思っていた。
母からの教えでも『味噌汁は煮立てたらダメ!』が重要だと言っていたから
それさえ守っていれば、そこそこ美味しくは出来ていると思い込んでいた。

だけど最近、ちゃんとお出汁を取るようになってからというもの
やっぱり顆粒の出汁の素とは全然違う!と明らかな違いを感じるようなった。
しかもそのお出汁を取る時に使う材料が違うと、さらに違う事もわかった。

なんとなく知ってはいたけど、こんなにも違うかと思ったら
お味噌汁1つにしても奥深いなと。いっくらでも美味しい物って作れるなと。

朝食のトーストや目玉焼きにしても、焼き具合の違いで美味しさがまるで違う!
好みもあるけど、見ただけで『わぁ~美味しそう!』という状態がある。
話題の美味しいと言われる高級食パンでなかったとしても
焼き具合1つで全然違う!
美味しい状態を朝から楽しめたら、その日は1日頑張れそうな気がする。

なんとなく難しい事が出来ると、料理が出来る人みたいな気になるけど
本当に出来る人は、基本をきちんとやる人なんだと改めて思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?